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躍進の新エネルギー 中国の歩み [テクノロジー]

CITIグループの解析。

中国の新エネルギーの発展は計画を遙かに超えて進行中。

太陽光発電の拡大のため、国家の財政補助金が投入されていたが、あまりの拡大速度の早さ、補助金の増大で、昨年6月に補助金制度を廃止した。

しかし、その時期が偶々太陽光発電の部品コストが大幅に下落する節目だった。

当時より部品コストは6割近く下落している。

現在、多くの州で石炭発電と太陽光発電の送配電線への接続ポイントにおけるコストが同じとなった。

”グリッド パリテイー”と称される現象である。

補助金無しに太陽光発電が石炭発電と競争できる。

昨年、中国全土で太陽光発電は前年比50%の伸び、風力発電は20%の伸びを示したが両者会わせても未だ総電力投入の30%にすぎない。

だが、コストカットの勢いは衰えず、風力発電も負けずにコストを圧縮している。

現在、石炭発電は総電力の60%を占める中国だが、環境改善は喫緊の課題。

”グリッド パリテイー”は全国で実現し、2030年には石炭発電は30%にまで後退すると予想している。

インドを始め、太陽光発電には世界の年金ファンドの投資が流れ込みつつあり、新規の”インフラ投資”として長期資産獲得の戦術が見える。


バイロン

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米中貿易戦争の終結 [国際]

中国の副首相がワシントン入り。

アメリカ通商代表、ライトハイザーと財務長官ミューチンとの”最終交渉”が進行中。

トランプは、記者会見で最終解決に4週間、その後の書類整理に2週間掛かるとし、マララーゴのトランプー習会談は5月にずれ込むと表明。

彼の言辞を信じるかどうかは自由だが、いずれにせよその日暮らしのトランプ”決断”。

これから何が飛び出すか、知れたものではない。

バイロン

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完全な嵐 [連載ー英国EU離脱交渉]

昨日英国議会は、労働党議員の動議”EU離脱時期を延期すること”に付き、過半数の賛同を得た。

同時に、追加動議によりメイ首相がEUと延期時期につき合意することを強制する動議にも賛成。

かくて、メイ首相は、正式にEU理事会に延期の申請を行う事となった。

EUが受諾するか否かは予断できない。

一方、メイと野党労働党党首コービンのトップ会談は、進展無し。

討議の中心は、離脱後、関税同盟にだけ、留まるかどうかの検討。

留まれば、その間、英国は、EU以外の国と自由貿易協定は結べない。

メイの保守党の硬派には、断じて許せぬ点であり、一方、コービンは賛同した様子。

離脱時期延期だが、関連する諸条件(例えば欧州議会の英国議員の選挙)が合意されねばならない。

EU姿勢は、徐々に厳しさを増し、何時までも英国議会に振り回される事を嫌う向きが増えている。

何らの合意無ければ今月12日がEU指定の離脱日。

さて、”完全な嵐(perfect storm)”の混乱が続く。


バイロン
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