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ミューラー報告:強制提出命令 [アメリカ州]

2年に及ぶアメリカ法務省特別捜査官ミューラー氏のトランプ選挙事務所とロシアの選挙妨害の関係に付き膨大な金力人力を注入した捜査。

ミューラー氏は捜査結果を纏めて上司の法務長官バー氏に提出。

400頁に及ぶミューラー報告を、長官が僅か4頁のメモに纏め議会に提出している。

それによると、トランプとロシアの間に、犯罪的接触は無かったとし、但し、大統領を完全に無罪だとは断じられぬ、とある。

長官は、今月末には、ミューラー報告の内容をより詳しく纏めて報告すると表明。

これに対し、本日、下院議会法務委員会は、これを不満とし、ミューラー報告の全文を、長官のまとめを介さず、即時、提出すること、ミューラー報告に参考とされる関連情報の全ての提出、大統領府の数人の元顧問団(戦術顧問だったバノンを含む)の、委員会での証言を求めて、強制命令(サピーナ)を発する用意があると表明。

亦、提出のミューラー報告に黒く文書を塗りつぶす削除(redaction)を禁じた。

本日のところホワイトハウス、法務省より反応は無い。


バイロン
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新NAFTA崩壊か [国際]

昨年、11月、得意満面のトランプだった。

カナダ、メキシコとの間に長年定着していた通商協定NAFTAをアメリカ有利(アメリカ ファーストに)に書き換えたと、広報しきり。

さて新NAFTA、発効にはアメリカ議会の承認が必要。

同様、批准にはカナダ議会の決議も要る。

アメリカ議会の承認は今夏が期限。

しかし、議会は今や民主党優勢。

彼らは、かねてよりトランプの”新NAFTA”が-・通商の原則に労働者の保護を謳っていない-・医薬品会社の特許権に過剰の力を与えていて薬価の低減に資さない、等と批判してきた。

問題なのは新NAFTAが出来たのに、交渉の具に使った強硬手段、トランプの鉄とアルミに関する”懲罰関税”が撤廃されず残っていること。

アメリカ内の与野党の区別なく多くの選挙区でカナダ、メキシコから輸入の鉄アルミの価格が上昇して地場企業が苦しみトランプ関税を撤廃せよとの声が強い。

亦、カナダも、鉄、アルミ価格が高騰しており、議会では、トランプの”関税”撤廃がなければ、
新NAFTAの承認を拒否するとの動きがある。

外務相、フリーランドはカナダの批准は難しいと公言している。

トランプとその”強面手先”通商代表ライトハイザーは対処に苦悩中で、関税の代わりに取引量の割当制をも考慮中だと報じられる。

アメリカは次期大統領戦を控え、民主党陣営は、選挙戦略としてトランプの目玉である”新NAFTA”を葬り去ろうと動き出した。

トランプとその手先、ライトハイザーが次の標的として狙いを定めるEUと日本。

メデイアはEUと日本は”トランプ攻勢”に余り心配する必要がなさそうだと書き始めた。

新NAFTA”は消え去るトランプ通商政策”の前例となりそうだ、と指摘している。

バイロン
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エルドガンに衝撃 [中東]

先週日曜日、トルコの地方選挙。

エルドガン大統領率いる正義と開発党(AKP)の権威に大きな傷。

25年維持し続けた首都アンカラ、大都市イスタンブールの市長の座が野党に奪われる勢い。

81の地方区で正義と開発党の劣勢が顕著。

エルドガン大統領の経済政策が異常なインフレを引き起こし、リラの急激な減価、失業率の高騰、等、強い批判票を産んでいる。

国内のクルド住民対策が不明瞭で解決の兆しが無い。

外交面でもNATOの一員としてアメリカを始め欧州メンバーとの融和を維持すべきところ、ロシアに接近して(S-400ミサイル防衛装置の購入)、国民の不安を煽っている。

宿願のEU参加は放棄したのか。

国民の不満は増幅している。

尚、アンカラ、イスタンブールの選挙結果、選挙管理事務所は野党の有利を表明しているが際どい。

与野党とも、勝利を叫んでいる。

昨日、エルドガンは即時経済政策を改め民生向上に具体策を打つと、宣言。

バイロン






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妥協知らずの議会 [連載ー英国EU離脱交渉]

議会民主主義のお手本か。

EU離脱の崖っぷちで、英国議会は、未だ諦めずにメイ首相の離脱案に代わる”プランB"を模索続ける。

与野党混じり合って多くの”代案”動議が上程される。

それぞれ、過半数をとれたところで、議会の最終決定とはならない。

議決は”方向付け投票(indicative vote)と呼ぶ。

いわば議会の風向きを探る票決である。

昨日の議会も数件の動議が出されたが.全て過半数を得ていない。

例えば野党労働党が賛成した”EU離脱はするが、労働者の移住だけは従来と同様自由とする”動議は、徹底的に拒絶されている。

斯様に、余りに民主的な議会で”代案”が見つからぬ。

議会の論議も疲れが見える。

”代案”が見つからねばメイ首相案に賛成するしか道はあるまい、とメイ首相周辺は、”⒋度”メイ案を議決にかける用意である。

もう、時間切れが近い。

10日のEU-27サミットまでに英国議会は白黒つけなくてはならない。

バイロン
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