空飛ぶシューズ；ナイキのヴェイパーフライ

ナイキのランニング　シューズ”ヴェイパーフライ(Vaporfly）は靴の中敷きにカーボンファイバーの繊維で衝撃を弱めるフォームをサンドイッチ状に挟んだ製品。

一昨年、２０１８年の世界最速マラソン記録上位４位はこの靴を履いたランナーにより記録された。

最高記録は９月にベルリンで豪州人、キプチョジにより樹立された２時間１分３９秒。

絶対の世界記録である。

(昨年、彼はウィーンでナイキの援助による全コース４１名のペイスメイカーを従え、給水自転車部隊、走路選定に先導車のビーム表示、走行速度管理の補助を受け、無論､”夢のランニングシューズ”で終に､２時間の壁を破り、１時間５９分４０．２秒を達成。しかし国際競技連盟ーIFFAはこの記録を認めない｡余りに補助が過剰だから。）

昨年､２０１９年の１０の最速マラソン記録のうち７つがこの靴を履いたランナーにより打ち立てられている。
１６年間破られなかった女性マラソン記録はこの靴を履いたコスゲイにあっさり破られた。

足に人工のバネを装着するのは違法で､”技術のドーピングだと非難の声が沸き起こる｡

しかし、東京オリンピックは直ぐそこ。

禁止するにはもう､時間が無い。

バイロン

米中貿易紛争ーフェイズ ワン協定

EUの新任通商相ホーガン氏はワシントン訪問中。

彼の記者会見から：
・トランプは中国と”フェイズ　ワン”の通商協定を結んだ｡
　内容は､実質的紛争解決になにも役立っていない。
　例えば、最大の問題点である関税の課税競争もそのまま放置されている。

・米中間で品目と金額を定めたフェイズ　ワンの輸出入協定は典型的な”管理貿易”で自由な国際通商
　原則に違反する。

・今回協定は､トランプが自身の選挙戦に利用する政治的ジェスチャーで、唯一の利点は､選挙戦が続く
　１１月までは米中間の紛争はこれ以上悪化しないと言う事につきる。

・EUー米間の自由貿協定の協議につき､始めて米国側が真剣さを示した。
　彼らは中国と､日本の問題が解決したから今度はEUだと言う。

・EUは米国の関税課徴の脅しには、抵抗する。

バイロン

上院弾劾裁判開始

アメリカ憲政史上三回目の大統領弾劾裁判が始まる｡

来週火曜日、現地東部時間午後一時より上院の審議が始まる。

上院は昨日、下院の弾劾告訴を受けて､”被告人トランプ”に通告。
形式に沿い、弁護の用意を促した。

来週火曜日は､”裁判手続き”の確立を目指す｡

手続きのリードは上院多数の共和党代表マッコーネルが採る。

民主党との争点は証人、証拠の扱い。

マッコーネルは不要と主張中。

先週、議会監視委員会（GAO）はホワイトハウスがウクライナへの軍事費用の支払いを停止した件につき､議会承認済みの支払いを停止したのは”違法”と断じた｡

亦、大統領の”個人弁護士”ジュリアーニの部下、パーナスがメデイアに対しウクライナに圧力をかけて次期米国大統領戦を有利にする画策は当初よりトランプの仕掛けだと暴露。
トランプが否定するのは全て彼の”嘘”だと暴露。
副大統領ペンス、国務長官ポンペオも当初からの”共犯”だと暴露。

バイロン