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独裁者排除のランニング:タイの三本指運動 [アジア]

昨年のタイの総選挙、大富豪で若者に人気のタナトーン氏が率いる新党、未来進歩党(Future Forward Party (FFP))が大躍進。

チラユー率いる軍事政権に予想外の脅威となって現れた。

独裁政治反対、軍政府反対のスローガンで一挙に若者の票を集め、第三勢力として、政治の舞台に飛び上がってきた。

爾来、チラユー政府は種々の妨害工作を繰り出して、今、タナトーン氏は政治活動を制限されている。

彼は、始めて”独裁反対”の民衆ランニング集会を企画。

昨日、バンコクの公園に支援者者を集め公園周辺の約6キロのマラソンを企画。

なんと2万人の老若男女が集まった。

仲間の印の三本指をかざして”独裁反対“、”親父(チラユー首相)は田舎に帰れ”と叫びながら走った。

今後の動きは注視要。

バイロン
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国際干渉の舞台:リビヤの混迷 [アフリカ]

米国主導、国連で纏めた軍事介入。

2011年に国連軍はリビヤの独裁者カダフィを殺害したものの、以降国は軍閥が乱立して収集がつかない。

国連は西のトリポリに”国民同意政府(Government of National Accord (GNA).)なるを援助設立しているが東の軍閥が連合して対立。

その首領がハフタァー将軍で自前の軍( Libyan National Army (LNA).)でトリポリを包囲している。

国際社会も二分して事態は悪化の一途。

昨年4月からトリポリ侵攻を優勢に進めるハフター将軍の後押しはフランス、エジプト,UAE。

それにLNA軍はロシアの傭兵が多く雇われている。

GNAだが、国連が正式な後援権威なのに、本格的な国連軍の和平の仲介出動は無い。

これまでかっての宗主国イタリア、トルコ、カタールが肩入れしてきた。

最近トルコがGNAと領海協定を結び、GNA支援に正規軍を送り込み始めた。

東地中海に本協定はトルコに有利に出来ている。
トルコに海底石油採掘の権利が手に入った。
ギリシャ、キプロスが猛反対して、軍事衝突の危機。

此処に出現したのはロシアートルコの調停の動き。

両国はGNAとハフター間に一時停戦の呼びかけ。

これに、イタリアが宗旨替えで乗り、先週来ドイツのメルケルがロシア プーテイン大統領と会談してドイツも和平工作に乗り出した。

しかし、石油の所有権(陸上、海底を含み)が問題の根底にあり、国家、企業の利益が錯綜しハフターは、既に”首都トリポリ陥落は直ぐだ”と調停に難色。

尚、トランプの陰は何処にもない。何処もアメリカを頼らなくなった。

まだまだ続くリビヤの混迷である。

目が回るように多くの国際プレイヤーが容喙してくる

バイロン
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香港民主主義の砦:祭英文の勝利 [アジア]

昨年6月、香港の民主化運動が始まった時点の世論調査で、台湾の大統領(総統)祭英文の支持率は3割を切り、再選はおろか、民進党党首の座も危ない状況だった。

今回の選挙の対抗馬だった国民党のカンコクユ氏の支持率は5割を超えていた。
カンコクユ氏は中国本土と経済交流の拡大を求めて台湾の経済活性化を唱えて圧倒的に有利と見えた。

祭女史の選挙戦。

モットーを”明日は我が身“、”今日の香港は明日の台湾”と、北京の中国政府、それに香港行政長官、キャリーラムの強引な香港市街デモ制圧行動に反対し自由と民主主義擁護に絞った選挙戦だった。

中国共産党政府の台湾に対する”一国二制度”政策ー”香港も台湾も中国の一部”だとする主張に真っ向から刃向かい台湾の主権を主張した。

最終の選挙結果は祭英文が57%、カンコクユ氏が38%と20ポイント差がついた。

僅か半年で形勢逆転劇がなった。

1996年導入の直接大統領選挙制度で最大の差である。


若い有権者が降って湧いたように祭英文の支持に回った。

これで香港の民主化の砦が台湾に誕生した。

今後北京の風当たりが一層強まる。

バイロン


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