知的財産権とコロナワクチン

インドと南アフリカ政府はWTOに対して､コロナワクチン製造に関して、臨時に知的財産権（IP)保護の国際条約を無効とするよう申し入れた。

世界的疫病対処に､国境を越えて対応すべき時で”新興国の"ワクチン開発、製造をIP問題を一時的に排除して許すべきだと提案。

"裕福先進国”にIPを事由に独占的にワクチン開発を許すべきで無いと主張。

一部国家、巨大製薬会社が独占し､新興国に巨額の金額で､販売し､地場の製薬会社に法外な金額で､委託製造を許している。

既に、キューバ、インドネシア､セネガル、タイには、コロナワクチンの自国開発の知識が十分あると指摘。

先週、WTOは本件につき協議。

先ずアメリカ、イギリスが反対。

特許権の維持は科学の進展の鍵だとして反対。

次回討議は今月２３日。

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情報遮断;ミヤンマーの軍事クーデタ

国際社会を愚弄するかの如き先週の突然の軍事クーデター。

ミヤンマー国民は瞬間、現実を掌握できず、茫然自失の状況だったがSNSほか電波メデイアが覚醒し､昨日は、首都、主要都市に数万人の抗議デモが生じた。

軍に拘束されたスーチー女史の即時解放を求める。

軍政府は昨日、全土のインターネット切断の挙に出た。

明けて本日、大衆の抗議行動は昨日に増して拡大している。

バイロン

独仏共同防衛会議

設立５年目になる独仏共同防衛会議。

先週金曜日、アメリカに新大統領が誕生して今年初の､トップ会談。

メルケル首相、マクロン大統領は会議後記者会見。

主旨下記の通り。
・マクロンは米国依存を脱却し欧州独自の防衛体制の確立を進めるべきだと主張。
　メルケルはバイデン政府の欧州対応が協力的で､EU自衛軍とNATOは利益が離反しないと表明。

・欧州無人機”Eurodrone” 計画の推進。
　現在、独仏およびスペイン、イタリアで共同開発中の長距離、無人飛行機の開発速度を上げる。

・"FCAS”－Future Combat Air　System ーは欧州独自の最新戦闘機。
　独仏スペインの共同開発が進む。主たる開発責任をフランスが負う。
　今後開発推進速度を速め､具体的企業への発注を打ち合わせる。

・最新鋭、欧州主力戦車（European Main Battle Tank）は独仏の共同開発。開発責任はドイツ。
　今月末に具体的展開につき協議を合意した。

・独仏共同製造の戦闘ヘリコプタ－”タイガー”のアップグレイドを合意。

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WTO新事務総長;初の女性アフリカ人

トランプの独善的横やりで作動停止状態だった世界貿易機関（WTO）。

中国と事を構え､WTOの持つ裁定機能が麻痺状態だった。

昨年８月に退任した事務総長人事を巡り､立候補した韓国の通商部の女性ををいきなり支持し、多くの国の反対を呼び、人事も停滞。

今回、バイデン政府は､改めてナイジェリヤのオコンジョ　イウィーラ女史を推薦。

根回しも慎重で、関係国の賛同を得ている。

同女史の経歴：
・６６才。経済学者。
　
・アメリカ　ミシガン工科大学（MIT)､およびハーヴァード大学で開発経済を専攻、学位を得て
　世銀の理事も経験。

・ナイジェリアでは初の女性外務長官、財務長官を二度経験している。

若し就任が決まれば､初の女性で､初のアフリカ事務総長となる。

尚､トランプが支持した韓国候補は先週辞退。

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極寒の地獄:スターリンの赤色テラー

反プーテイン活動家ナヴァルニーの逮捕劇に従い､全ロシアで抵抗運動が過熱している。

ドイツDW紙が､モスクワ郊外サハロフ監獄に収容された一般市民の苦境を伝えている。

家族、支援者が､防寒具を差し入れようと監獄前に立ち並ぶ。

外気はマイナス２０度に近い。

官憲は差し入れを受け取らない。

全土で８０００人を超すデモ参加者が監禁されている。

スマフォで収容所内の悲惨な様子が流れ出す。

DW紙に依ると､一般市民の逮捕は”津波”のようだと日本語で伝える。

スターリン時代の粛正の大波、”赤色テラー”が再現した。

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