SSブログ

ギリシャすべての救済終了 [欧州]

先週、最後のギリシャ金融救済の仕組みが終了。

2010年から続いた各種救済資金はStability Mechanism (ESM)からの融資を最後に一切の救済プログラムが終了した。

欧州中央銀行を初め各種債権者は、これにて、新たな救済の必要はないと確認。

ギリシャは8年ぶりに国際金融市場に再登場を許される。

ここ8年間でギリシャは悲劇的にGDPの25%を失っている。

高度技術者が100万人海外に脱出して頭脳流失が止まらない。

またこれから救済資金の返済が続くが債権者団体は2023年に期限の来る返済額960億ユーロにつき、10年間の延払いを許可している。

同額は、ギリシャが背負う全債務の4割になる。

返済期間中,ギリシャは救済の条件である各種の財政制約を順守する要がある。

条件に従い、ギリシャはこれまでに;
・14の空港をドイツ企業に売却。
・ギリシャ国鉄はイタリア国鉄に売却。
・主要港、パイリアスは中国企業に経営権を売却。

ギリシャ政府は今後、年間2%のGDP回復を喧伝するが、いばらの道だ。

バイロン
nice!(0)  コメント(0) 

パキスタン カーン大統領の船出 [アジア]

若者の熱狂的な支持でまさかの当選を果たしたパキスタンのカーン大統領。

ロンドンの夜の巷で浮名を流したプレイボーイ、パキスタンを代表するクリケットのチャンピオンだった男の変身である。65歳になった。

2億人を超す大人口国家はイギリス植民地時代以来、支配者層は王侯貴族の豪勢な生活をつづけてきた。

前任のムシャラフ大統領は伝統に従い、宮殿の様な大統領府に、500人を超すサーヴァントにかしずかれ100台を超す公用高級車を使用していた。

昨日、カーン氏は就任挨拶で、自分は宮殿のごとき大統領府を使わず3室の小さな事務所に寝泊まりし、サーヴァントは2名のみ、公用車は2台にすると、宣言。

余分な公用車は全て売却、ぜいたくで無用の装具も同様売却し収入を国家に収めると宣言。

パキスタンは不思議な国で所得税を支払うのが国民の1%程度しかいない。

また文盲率がほぼ50%、学童年齢で小学校に通えない人口は2000万人を超す。

カーンは”国民が所得税を支払うのはジハード(聖戦)だ”と強調、これまでのIMF、その他の海外機関からの借り入れ、寄付でやり繰りする政治の姿を、自ら率先して変えると宣言。

新政府はIMFからの救済資金を求めないと宣言。(現時点で外貨保有額は2か月の輸入決済を賄うしか無い危機状態)

これまで見捨てられてきた貧民の為、戦うと強調。

勇ましいが怠惰な慣性は簡単に変えられぬ。

例えば大統領府から解雇するとするサーヴァントは”公務員”。

公務員解雇は問題が大きすぎると、すでに反抗する勢力がいる。

バイロン
nice!(1)  コメント(0) 

中国経済刺激策 [経済]

トランプ大統領選挙戦にロシアと共謀してクリントン候補を貶めた容疑が高まり、司法官憲全般、それに世論もトランプ批判に大きく傾いている。

トランプは、司法構造を破壊しようと前例のない大統領権限を振りかざして抵抗している。(捜査関係者の解雇)

昨日はトウイッタ―で”ロシア、ロシアと’馬鹿(fools)は騒ぐがなぜ中国を見ない。”とまたもや大統領らしからぬ言辞を使いロシア疑惑を他に向け(中国)避ける作戦を強めている。

現在、中国の対米輸出は約1割に7月6日以来懲罰関税をかけているトランプ。
次は、5割につき課税すると恐喝中。

中国政府は昨日、全銀行、金融機関に対し、インフラ開発につき拡大した融資の提供を命令。

トランプ攻勢で株安、元安の事態の逆転を狙う。

バイロン
nice!(0)  コメント(0)