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NAFTAの結末 [アメリカ州]

トランプとカナダ,NAFTA交渉は暗礁に乗り上げている。

主たる相違点はトランプが主張するアメリカ酪農品のカナダへの輸出拡大。

さらには、薬品の使用承認基準、私的投資家が国家を訴追できるか,等の問題。

北米大陸三か国間に25年にわたり効力を発揮し、総取引額で年間1兆ドルを超える大自由貿易協定。

トランプは”史上最悪の不平等協定”とののしり、再交渉を大統領選の目玉としてきた。

メキシコとの個別交渉で自動車製造、部品につき個別合意ができた。

しかし、カナダとの交渉は不調である。

国境を接する多くのアメリカ州はカナダと複雑にかつ広範に組み合わさる通商関係を樹立している。

新協定と言っても簡単にはいかない。

カナダは容易に譲歩できない。

アメリカ側にもう一つややこしい点がある。

大統領の通商交渉権と議会の権力である。

トランプは例によって、単純幼児的独り芝居を打つが、今回は、北部州の議員たちが地元の意見を聞いて、カナダとの強硬交渉に反対である。

従い、現状NAFTAの行く末は不明である。

バイロン


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