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カヴァナーの最高裁判事就任劇 [アメリカ州]

ブッシュ二世の大統領府でブッシュの副主席弁護士を務め、彼の推薦で連邦控訴裁判所の判事に就任13年務めたカヴァナー。

極端な保守、右翼的思想で知られている。

彼は、米大統領は 国民の直接の委託を受けて国政を司る最高権威だから、司法の容喙に晒されるべきでなく、法の力は大統領に及ばないと主張してきた。

トランプは飛びついた。

現在アメリカ連邦最高裁判所は9名の判事からなる。

保守派が4名、進歩派が4名、調整役の中立派ケネデイ―判事が7月に引退を表明、空席を狙いトランプはカヴァナーを推薦。

昨日から上院の法務委員会で大統領人事の審議が始まった。(憲法上必要な議会承認の手続き)

人権団体関係者、女性団体が、議場に乱入し、カヴァナー最高裁判事就任に反対。

60名近くが逮捕される騒ぎとなっている。

カヴァナーは中絶反対、同性婚反対の保守主義を信奉し、控訴裁判官として極端な判定を下している。多数決の最高裁判所、カバヴナ―の就任でアメリカ司法レジームは長く右に傾く。

また、トランプは法務委員会の要求である、推薦事由の完全開陳と、候補者の裁判官としての実績の全ての公開を拒絶している。

昨日の法務委員会の公聴会は議場での怒鳴り合い、殴り合いの”モブ裁判”と化した。

当然トランプ推薦に反対の民主党議員は審議の一時延期を提案しているが、トランプおよび彼の一味、共和党委員連はカヴァナー承認を強行する姿勢。

バイロン
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ウォーターゲイトのスター記者 [アメリカ州]

ニクソンのウォーターゲイト犯罪を追及し終に辞職に追い込んだ当時のワシントン ポスト紙のスター記者、ウッドワード氏がトランプに付いて著書を出す。

新書 "Fear: Trump in the White House," (恐怖、ホワイトハウスのトランプ)の主要個所(ドイツDW紙の摘出);

・大統領府のスタッフは”精神的崩壊”状態。
 トランプは理由なく怒りだしその為実務が数日混乱する。

・首席補佐官は仲間内でトランプを”馬鹿(idiot)と呼んでいる。
 仲間は、トランプに機密書類を見せない。
 何を言い出すか分からないから。
 大統領署名書類をデスクから抜き取ったりする。
 大統領が求めたNAFTAの解約書類は隠し通した。

・国防長官マテイスは何故米軍が韓国に駐在するのか”についてトランプに講釈したが、その後、仲 間たちにトランプの知識は”小学校最年長組か中学校最年少組(fifth or sixth grader)”程度だ と打ち明けた。

・早々と解雇された元国務長官テイラーソンは大統領を”低能(moron)”と呼び捨てた。

本書の発行は全米で期待され、著者の名声に取材先はことごとく明様にトランプの”異様さ”を暴露している。

バイロン


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