カヴァナー最高裁判所判事？

アメリカ最高裁判所の新年度仕事始めは10月1日。

トランプと共和党はカヴァナー控訴裁判所判事を新最高裁判所判事に推挙している。

法定の手続きで,彼の就任は連邦議会上院の承認が要る。

上院の法務委員会が鍵である。

トランプ一派は,今週木曜日に委員会で強行採決し新最高裁判所判事の誕生を祝うはずだった｡

そこに降ってわいたカヴァナーの婦女暴行疑惑。

35年前の高校時代の疑惑である。

被害者が実名で名乗り出た。

カルフォルニア在住のドクター　フォード。

既に被害に付きFBIが捜査に入った。

上院法委員会は大混乱だが,取りあえず,来週月曜日に,カヴァナーとドクター　フォードの両者から事情聴取に決定、同日を公聴会とすると決した。

民主党は　公聴会は,FBIの捜査結果が出た後にすべきだと主張するが、公聴会は強行されそう。

これにより,共和党画策の,今週木曜の強行採決は流れた模様。


バイロン

イギリスとジブラルタル

300年の恩讐。

スペインは1713年のユトレヒト条約で地中海の東の玄関口ジブラルタルをイギリスに割譲する屈辱を受けた。

爾来,主権回復は国家の悲願。

イギリスのEU離脱に際し,怨念のジブラルタル奪回はなるのか。

スペインは年初よりイギリス政府と交渉を開始している。

交渉の現状は,穏やかといえる。

イギリス離脱によって,スペインから毎日ジブラルタルに通勤する8000人の生活に支障ない様保障を求めたり、税率の違いでジブラルタルからタバコ類がスペインに密輸されているのを防止しようとか、ジブラルタル空港が,ユトレヒト条約を超えてスペイン領を犯しているので保障しろ、等の個々の問題解決に焦点を当ててきた。

しかし,7月にスペイン政権交代劇。

サンチェス政府は,改めて,ジブラルタルの主権問題に付き”議定書”による確定を求める。

ブラッセルは,事が大きくなるとして捨て置けず,両国間の交渉に介入する姿勢を採る。

バイロン

トランプ中国関税実行

トランプ政府は,来週より総額年間2000億ドルに及ぶ中国からの輸入品に関して”懲罰関税”10％を賦課し、進行中の交渉が不調の場合、来年から25％に利上げする決定を行った。

既に実行済みの,500億ドル分対象の課税と足すと、これで年間の中国の対米輸出額の半分にも及ぶ。

アメリカ大衆、企業へのコストアップは極めて深刻。

あらゆる産業分野から,さらには共和党内部からも反対の声。

中国は,”報復”を約している。

トランプはツイッターで”これからの問題解決は自分と習主席で行う”と訳の分からぬつぶやき。

バイロン