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オーストラリア住宅ブームの破裂 [アジア]

2014年、2015年のオーストラリア。

資源価格の高騰、中国への輸出快調で経済絶好調。

オーストラリア国民に個人の住宅購入の夢が広がった。

この二年間、急増した銀行の住宅ローンの40%が”金利のみの融資”。

典型的融資の条件は初めの5年間は金利だけ支払えば良いが、元本の支払いは6年目から、とする。

5年間で給与も上がろうし、より有利な雇用も見つけられよう、住宅価格は先より高まる最高の投資でもある、と皮算用の”利口なローン”。

この”借りやすいローン”が猛烈な住宅ブームを生んだ。

さて、肝心の”5年間”、資源価格ブームは去り,西豪州の資源開発産業は勢いを失い解雇が相次ぐ。
東海岸にも既に失業者が増えだしている。

”金利のみの融資”が元本支払いを含むようになるのが来年から.既に,個人破産のケイスが増えだしている。

豪州の住宅ブームは去っただけではない。

この先個人金融,冬の時代に突入の悲劇。

バイロン
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ギリギリの攻防 [連載ー英国EU離脱交渉]

英国のEU離脱問題。

陸続きの北アイルランドとアイルランド間の税関問題が解決しない。

昨日の展開だが,EU側は,英国を二分し、北アイルランドは離脱後も,EUの関税同盟、単一市場に属すると見なし、特別税関検査を省く。
その代わり,英国とアイルランドを隔てるアイルランド海峡を英国とEUの分離線と見なし,税関検査を行うという,妥協案を示した。

これに対し英国側は,国を二分されるのは現実的でないと、製造品と農産物に関しては離脱後も全英国をEU関税同盟、単一市場に属すると見なして税関の介在を無しにして貰いたいと主張。


双方にらみ合いが続く。

バイロン


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イドリブの非武装地帯 [中東]

シリヤの内戦。

反政府軍の最後の砦、イドリブ。

政府軍は何時でも最終攻撃を仕掛け,7年の内戦の宿敵を壊滅する用意あり。

300万人の人口に,反政府軍事組織が隠れ混じり合う。

最終攻勢で,民間人の被害は想像できない程の規模となろう。

更に民間人は,60キロ北方のトルコ国境に難民の津波現象を起こそう。

ロシアのプーテインとトルコエルドガン大統領は,17日ソチで会談。

イドリブに非武装地帯の創設を決定。

イドリブに幅15-20キロの非武装地区をきめ、同地区に政府、反政府軍の武装解除を、ロシア、トルコ軍が共同実施、管理する。

10月15日までに完成予定。

これから、関係国、シリヤ、イランの同意を求める。

これで,取りあえず,イドリブの民間人被災は避けられる見込み。

バイロン

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国民健康保険の崩壊危機 [連載ー英国EU離脱交渉]

現在、イギリスの健保現場を担うのはEUからの医者と看護師。

彼らが雪崩を打ってイギリスを離れている。

離脱後、外国医者団の身分保障が不明確なのに加え、イギリスのEU離脱は異国人嫌悪感に根ざしており人種差別感覚は強く,種々の嫌がらせで既に1万人の医者が離英している。

6月に厚生省はEUから3000名の医者を募集したが、応募したのはなんと86名だった。

一方、看護師だが、イギリスのEU離脱投票以来、2000名が欧州に帰国。

離脱騒ぎの以前からイギリス看護師不足は深刻で4万人が足りないとされていた。

第三国からの募集を進めるがそれぞれ母国の医療需要が伸びつつあり、それに離脱後の外人看護師の待遇が不明確で,人が集まらない。


医療専門職のイギリス逃避で、経験則、蓄積された現場知識も流失。栄光の健保制度維持に黄信号。


バイロン
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一帯一路 EU版 [欧州]

EU委員会は,来るEUーアジアサミットに備え,中国の”一帯一路計画”に対応する報告を纏めた。

中国の,欧州への架け橋案件、シルクロードの現代版は中国と欧州を結ぶ陸、海路の整備計画。

通路にあたる諸国に中国は巨額の資金を貸与し”カネ縛り”の覇権行為に出ており、また資金と共に中国企業、中国労働者を送りこみ、通過国の”植民地化”を図ると反対の動きが出ている。

今回のEU報告は,中国と欧州のつなぎー”connectivity”に関し,中国独占で無く,”欧州的構想”で進めるべきだとし、一帯一路の狭い通路でなく,アジア開発銀行が確定した,関連諸国、都合26兆ドルに及ぶインフラ需要を欧州の資金、企業で賄おうと提案している。

同報告に対し,全くの夢物語で具体性に欠け,中国の厳しい姿勢に比べ,まるで,マルコポーロの中国発見話しのごとくピンボケだとの批判がある様子。


バイロン
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