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トランプ弾劾の火の手 [アメリカ州]

昨日、固唾を飲んだ米国法務省ミューラー特別捜査官の記者会見。

質問を許さぬ会見だった。

内容の解釈に付き米国はこれまでに増して混乱している。

民主党内では、トランプの司法妨害(ロシア選挙介入、トランプ陣営のカヴァーアップ等)が明確になったとして、下院院内総務ペローシ議員に対して、党を上げて、トランプの弾劾にのりだすべきだとの突き上げが強まった。

バイデン候補以下数名の大統領候補者が弾劾要求に回った。

これまで、ペローシ代表は、弾劾はトランプの願う展開で危険な道だとしてきた。

即ち、法定上、弾劾手続きは、下院法務委員会決議→下院多数決議決、それから上院の三分の二の賛成が必要。

共和党多数の上院が賛成する公算はゼロ。

ニクソン時と違い、上院の共和党は、割れずトランプ擁護に固まっている。

即ち弾劾は成立しない。トランプは議会で民主党の"暴挙”に勝利したと宣伝する。

これから選挙戦に入るが、地道に、民主党はトランプの諸施策を論破する方が良い。

弾劾に入れば国が更に割れて、真っ当な政策論議が遠ざけられトランプの弱点が隠される。

トランプの思う壺にはまる。

弾劾の道を採ると次期大統領選挙選に民主党が不利になる、との"現実的”判断だった。

しかし、昨日来の民主党内の怒りは特別。

ミューラー捜査官は、議会が大統領の犯罪を判断すべきだと結論したとし、疑惑に関する証言、証拠につき、議会の強制提出命令(サピーナ)を完全に無視するトランプは三権分立の議会権威の根底に挑戦すると改めて対立を強めている。

選挙選の党利党略は問題ではない、議会上げて弾劾の努力をすべきだと、一挙にトランプを追い出せとの勢いが強まっている。


バイロン






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13世紀の犯罪;ジョンソンの嘘 [欧州]

英国保守党の党首選びが始まっている。

最右翼は"はぐれ馬"元外務相のジョンソンである。

強硬な英離脱派の首領である。

その彼を訴えた個人が居る。

13世紀の古法、"公的立場にいる者の不行跡(ミスコンダクト)法”で訴えた。

罪罰は終生禁固刑。

ジョンソンは、外務相就任以前、ロンドン市長時代から、EU離脱を説き、毎週、英国はEUに3億5千万ポンドの上納金を納めている、そのカネは無駄カネで、EUを離脱し.そのカネで英国の健康保険制度を維持すべきだと、宣伝してきた。

訴訟人はその主張は金額、用途共に不正確で、国民を惑わす"不行跡”だとして、公訴に及んだ。

訴因に、公務員は"嘘をついてはならぬ”とする上記の古法を援用している。

ジョンソンサイドは、政治的発言、行動を、司法が裁く権限は無いと反論中。

援用される法は古すぎて現代の適応は無意味だとする。

若し"不行跡法"を適応すれば米国のトランプはとうの昔に牢獄入りだと反論。

ロンドンの司法の判断はこれから。


バイロン
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