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E3イランを救え [中東]

トランプはイランとの国際核協定(2015年核協定)を独断的に破棄し、爾来、あらゆる挑発行為で、イランのレジームチェインジを狙う。

先週は、武力侵攻を危うく回避した。

核協定は、E3-即ちヨーロッパ3カ国、ドイツ、フランス、英国ーにロシア、中国、それに当事国のイランの国際協定。

当初は米国も参加していた7カ国協定だった。

協定をリードした前米大統領オバマの偉業だった。

トランプは就任直後一方的に協定から離脱して、爾来、イラン制裁を次々と繰り出す。

既に、世界企業はイランとの取引を差し控えている。

トランプの制裁”違反”として思わぬ”トバッチリ”被害に会いかねない。

E3はトランプ制裁を回避する新規の国際決済仕組みを始動する。

イラン原油は、トランプの一方的禁輸で一時日量280万バーレル(昨年5月時点)の輸出が現在50万バーレルにまで落ち込んでいる。

欧州へは輸出されず。国家財政は破綻の危機状態。

イランは欧州から、医療品、日常必需品を輸入できない。

トラン制裁で国際金融機関が輸出入決済作業を行えない。

始動するE3決済仕組みをINSTEXSと呼称し、イラン原油の輸出、イラン必需品の輸入決済を特別”金融機関”を設立して可能にする。


制裁で国民が苦悩するイラン。

米国を除く協定参加国が早く救済してくれぬなら、イランも核協定を破棄し、核武装に復帰すると窮余の声明を発している。


バイロン
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大坂G-20:トランプの問題リスト [国際]

大坂G-20を迎え、FT紙が纏めるトランプの”問題点”リスト。

・トランプはEUが米国巨大IT企業に課そうとしている税法上、情報活動上の諸規制に対して、不快感 を露わにしている。(注;トランプ大坂に出立直前フォックスニュースに表明)
 
 EUとは軍事外交通商全般にわたり緊張感が高まっている。

・インドの新関税を非難。 
 これまで既にインドは高関税障壁国なのに更に税率を上げたと非難。
 即時新関税廃止を要求。(注;仕掛けたのトランプ。従来の途上国向け特恵関税を一方的に廃止し たのはトランプでインドの新関税はそれへの報復。)

・WTO問題。
 トランプはWTOの紛争処理機関、裁定裁判所の廃止を求める。
 トランプは同裁判所に米国の裁判官の任命を行っていない。
 WTOの抜本的改革を求める。
 EUと日本はこれに抵抗中。トランプの露骨な保護主義にWTO参加国は挙って反抗している。

・欧州NATOメンバーに軍事費支出の増加を求め、軋轢を強めている。
 特にドイツメルケル首相は米国依存を脱却し欧州自前の防衛体制を敷こうと主張、トランプとは 爆発直前の危険な状態。

・日米安保に不満を漏らす。
 NATOと同様、金銭的負担を求める。(注;これに対しこれまでのアジアの安定は同安保にあると、 米国内でさへトランプの”無知”を責める声が強いーFT紙報道。亦、日本の首相のトランプ寄り添い 外交は何の効果があったのかと揶揄する向き多し。)

・環境保全、トランプはパリ協定から撤退。トランプ対国際世論の全面対決の様相で解決は見えな い。

・脚光を浴びぬと不機嫌なトランプ。
 大坂G-20では自身が原因の国際紛争が山積。
 世界のリーダーがそれぞれ反応し、メデイアが注視、トランプの独り”舞台”は不可能。(注;トラ ンプはトウイターで個人非難を連発しよう。FT紙は前例を引用している。元首でも容赦無い。かっ てカナダのトルードウ首相が酷い個人攻撃を受けた。)

・米中貿易戦争の行方も五里霧中、大坂G-20のコミュニケ作りは難航しよう。
 トランプは如何なる文言でも反対する危険がある。

バイロン

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