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アジアと英国 [連載ー英国EU離脱交渉]

離脱を間近に控える英国。

昨日ハント外相がシンガポール、マレイシア訪問を終えた。

英国は離脱後アジアとの関係を拡大したい。

外相は英国が民主主義、自由経済の遵守国だと強調。

離脱後は世界の民主国のつなぎ役として活躍したいと強調。

これが波紋を呼んでいる。

アジア経済圏のアセアン10カ国。

メンバー国に民主主義にほど遠い国ばかり。

シンガポールは1965年の建国以来一党独裁体制。

ブルネイは国王ハサナル ボルキアが51年の長期独裁体制。

カンボジアのハンセン首相は34年の絶対政権。

ヴェトナムは共産党の権勢下。

タイは堅い軍政下にあり、ミヤンマーも依然軍政下。

フィリピーンのデタルテ大統領も強権政治で国際的に非難を受けている。

ハント発言は、現実を理解せずアジアに無用な政治的くさびを打ち、アジアとの協力関係の樹立には逆効果だとの批判が出た。

また、かっての大英帝国時代の夢を追い、英国崇拝者(特にかっての植民地、シンガポール、マレイシア、ミヤンマー)をとりまとめてアジアにおける英国の力を取り戻そうとするのは時代錯誤で実行可能性なく無意味だと、肝心のお膝元チャタム ハウスからも冷たい反応。

現状でも英国とアセアンの通商量は極めて細く、アセアンから見てEU離脱のはぐれ馬に経済的魅力を感じない。


バイロン

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