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中国経済診断 [経済]

学者の経済見透しほど程当たらぬ物は無いとは俗説か。

中国の昨年第4四半期の経済実績が出た。

大要は;
・前年同期、三ヶ月に比しGDPの伸びが6.4%。
 この伸び率は2009年の国際金融恐慌以来、最低の伸び。

・一方12月の工業生産量は前月の伸び率5.4%に比べて5.7’%の上昇。

・小売り業の12月の売り上げは前月の伸び率8.1%を8.2%と凌駕している。

世界の大方の識者は、GDPの低い伸び率を問題にし中国経済に停滞のブレイキが掛かったと評するがFT氏が纏める”異論”は:

・第4四四半期の実績は、”政策経済”の効果の良さを示している。
 国際的に減速気味の通商に対し”インフラ重視の行政投資”策を導入している。
 柔軟である。

・工業生産、小売業の好調さは他国の経済動向と比べて安定要素。
 本年、中国のGDPは漸減しようが、損傷は他国よりも微少とならん。

・中国経済は、成熟時にさしかかっている。
 これまでのように年間7%の成長を求めるのはどだい無理。

・年間通じた今年の成長率は6%程度まで落ち込もうが、安定した動きと評価。

バイロン
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議会民主主義と混乱 [連載ー英国EU離脱交渉]

主権在民の政治形態のモデル英国議会。

あと70日に迫った英国国史最大の難題、EU離脱の大事件。

この期に及んでも議会ではメイ内閣の離脱案につき、百花繚乱の議論が絶えない。

各党、各派閥が自在に変更、反対の動議を提示し物理的に討議の時間が無い。

すっぱり何の協定も無く離脱する案から離脱そのものを無効とする案まで、ざっと、7つのオプションが出そろった感がある。

メイは姿勢を崩さない。

妥協の姿勢を示さない。

メイは同時に院外工作に全力を傾ける。

経済団体等院外勢力に賛同者を増やす。

議会での最終議決は29日と決まった。

今度こそ、土壇場。

議会は再度の反対で協定無き離脱(ハード離脱)か、他に決定的選択肢なくメイ協定を飲まざるをえぬか二者択一の流れに見えるが、未だ討議がヒートアップの”モデル”議会、何がでるか予断不能。

バイロン


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