SSブログ

計画的老朽化(planned osbsolescence) [経済]

フォード社が初めてT-25なる自動車を販売した時、同社は,T-25が末永く使用に耐えるようにと修理器具までともに販売した。

その後、舞台が変転して、新製品の販売に邪魔となるモノは排除する風潮となった。

自動車も短期間に買い替えてもらわねば商売あがったりだ。

消費財全て、かみそりから、電球まで、計画的に早く老朽化し、故障するように作られた。

”計画的老朽化”は製品製造の隠れた原則となった。

早期の買い替え無くては企業は成り立たない。

この原則でアメリカ車は、日本車につぶされた。

日本車には意図的な粗雑品を作る哲学がない。

アップルの突然の不況の理由は何か。

単純だ。

昨年まで製品の”老朽化”が、技術の早い進歩で2年サイクルで起きていたからだ。

だが、その技術も頭打ちとなった。

2年の買い替えが段々と長くなり、3年に近付いている。

iPhoneの価格は一昨年から昨年にかけて28%も上がっている。

製品の特性はもう珍しくない。

消費者は、高い金を払って新製品を追いかけることを敬遠し始めた。

アップルの創始者ジョッブは”計画的老朽化”の犯罪者ではない。

そんなだましの必要がなかった。

彼は日本のソニーの製品を褒めたたえ、最高の質を作り出そうとだけ努力した。

しかし、今や、スマフォの”新技術”が消費者を引き付けられない。

今週は、サムソンがスマフォの減益減収の警戒を発している。


以上、FT紙コラムニスト、ガッパー氏の投稿記事から。

バイロン

nice!(0)  コメント(0) 

首相訪英;通商関係拡大 [経済]

安倍首相は訪英の旅(オランダ経由訪問後)に出た。

土壇場のEU離脱問題で揺れに揺れる英国議会、国論。

この時期に動くとは、一部嘲笑の対象とされた早期トランプ対応と同じく、賢明な動きか、と世界は注視する。
 
首相は、離脱につきメイ首相に”考え”を伝えると表明。

さて、本題は、通商問題か。下記が注目点か。

・1996年に生じた英国狂牛病(BSE)で世界は一斉に英国産牛肉の輸入を停止した。
 EUは10年後の2006年に禁輸を解いた。
 世界各国も徐々に禁輸を解いて、昨年中国も解禁の決定。
 残るは日本で、安倍首相は解禁を訪英の目玉とする。

・同時に英国産羊肉の禁輸も解く。

・2011年の福島原発事故以来、日本産食料に関しEUは福島県、周辺隣接県からの輸入を制限し ている。(昨年から一部食品につき安全テストを廃止している。)
 英国は日本産食料の禁輸の廃止に積極的に協力している。

・昨年発効した日本EU自由貿易協定で日本はEUからの牛肉の輸入関税を15年かけて38.5%か ら9%まで下げることになる。
 英国は、EU離脱後、この恩恵に与れるのか。
 
 日本は、新TPP協定で同様の軽減関税を豪州、ニュージーランド、カナダに与えている。 
 
 仮に日本が離脱後の英国に同様恩恵を与えても英国は競争相手が多すぎる。


バイロン
nice!(1)  コメント(0) 

壁と政府閉鎖;大統領権限 [アメリカ州]

メキシコの壁の費用を認めない民主党にたいし、飽くまで政府閉鎖で抵抗するトランプ。

昨日は、共和党首脳と膝詰め談判。

下院を制する民主党は、取りあえず、閉鎖中の政府機能を回復し、国境警備につき継続協議することを提案。

ただし、物理的"壁"の建設費用については無意味で支出を認めない。

これを聞くや、トランプは机を叩き、”バイ バイ”と一言。

部屋から飛び出した。

列席者は唖然としている。

まるで子供だ。

最後の手段としてトランプは、大統領権限で”国家非常事態宣言”を考慮する。

”戦争状態”を創出すると、議会の支出許可は不要で、軍事費を大統領が自由に使える。

壁も作れる。


たかが通常の移民対策に、”戦争”を持ち出すトランプ。

自党、共和党議員も政府閉鎖に反対で、トランプに造反の議員も増えて四面楚歌のトランプ。

若い”未完”の国の大統領権限とやら、何が飛び出すのか。


バイロン
nice!(0)  コメント(0)