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トランプ関税とハーレイ ダヴィッドソン [経済]

アメリカ製造業の象徴、オートバイのハーレイ ダヴィッドソン。

昨年最終四半期の純利益が僅かの49万ドル。

ほんの5000万円程度。

同社公表で惨状はトランプの関税が全ての原因。

中国、欧州への輸出がトランプ関税に対する報復関税で25%課せられる。

またアメリカで製造するバイクの部品は多く中国からの輸入品でこれまたトランプ関税で20%余計に掛かる。

従来の利益は関税で消えてしまった。

一昨年世界に28万台輸出したが昨年は22万台に減った。

今年は、トランプ関税の影響が続き、このままでは死活問題。

昨年、窮余の策で、トランプ関税のお目こぼしであるタイに新工場を建設。

先月稼働開始できた。

本年は、アメリカの製造を収縮乃至停止して、タイの新工場から、欧州、中国の市場に輸出する。

トランプは、この動きに、アメリカを脱出するとはアメリカの労働者を虐める国賊的動きだと、散々、非難し邪魔をする。

しかし、背に腹は代えられぬ。

ハーレイはタイシフトを強行する。

トランプの貿易戦争、頂門の一針、ハーレイの惨めさが、その間の抜けた政策を際ださせた。


バイロン
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ハウウェーの訴追 [経済]

世界最大のテレコム機器提供企業、世界第二位のスマフォ メイカーである中国のハウウェー。

本社社員は8万人、中国で雇用の労働者は18万人。

世界中から優秀なテレコム部品を買い付けて、ハウウェーブランドで拡販。

ハウウェーが”囲い込む”世界の優秀部品メイカーは約70社。

主に、中国、アメリカ、台湾の先進技術メイカーからの買い付け。(日本ではソニーが大手)。

昨日アメリカ法務省は、ハウウェーを23の罪状で訴追。

罪状は:
・産業スパイ(他企業の技術を窃盗)
・犯罪捜査の妨害(公務執行妨害)
・ウェブを悪用した詐欺行為
・米国政府のイラン制裁を非合法手段で妨害


中国政府は、”交渉の場も与えられず、不当な処置だ”と抗議。

訴追のインパクトはこれからだが、少なくとも、アメリカ企業については今後ハウウェーへの部品供給の禁止が予想される。


世界各国で競争がヒートアップしている5Gの新市場。

ハウウェーは関連機器の提供で世界トップを走る。

今回の訴訟で.対抗馬、エリクソン、ノキア、サムソンが有利に立つ。

亦、直性影響がでるアメリカ部品メイカーは即日対処に乗り出している。

ブロードコム、ケルコム、インテル社等大所を始め、多くの米企業が中国出張の取りやめ等警戒を強めている。


バイロン

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一寸刻み5分試し [連載ー英国EU離脱交渉]

自由闊達と言えばそうだが、議会政治のサンプルたる英国議会、およそあらゆる選択枝が討議される。一見、合意は不可能。

それでも昨日の最終議会決定は;

・メイ首相が交渉した離脱協定の内、北アイルランドに関する”歯止め”条項を再交渉すること。

・再交渉で1)歯止めの停止は英国による決定で、EUの同意を必要としないこと、
 あるいは2)歯止めの停止時期を明確にすること、
 あるいは3)歯止めに変わる代案(alternative arrangement)に合意すること。

・メイ首相は2月13日までに再交渉し結果を議会に報告のこと。

上記議会決議の直後メイ首相はEU理事会議長タスク氏に電話。

交渉再開を求めたが、タスク氏は拒否。


土壇場で一寸刻み5分試しの騒乱は続く。

議会討議中、メイ首相は”余りEUに注文をつけると.逆に英国に取りきつい要求が出てくる恐れがある。一つは漁業権問題でもう一つはジブラルタルの返還だ。”と釘を刺している。


バイロン



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