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イランの見解:トランプの原油禁輸 [国際]

ニューヨーク訪問中のイラン外務相ザリフ氏記者会見で下記表明:

・アメリカ政府はイランからの原油輸出を”ゼロ”にすると、制裁を強化しているが、中国政府がこれ に反対し、従来通りの輸入を続けると”公式に”宣言した。

・中国の姿勢に習い、その他の友好国もアメリカ禁輸制裁に抵抗できる。

・アメリカ政府内に亀裂がある。

 制裁を強化し政府転覆(レジーム チェンジ)を主張しているのは国家保安顧問ボルトン独りで ある。他は弾力的だ。

・イランは何時でもアメリカ政府と事態改善の協議に応じる用意がある。

・イランはトランプ大統領の政治生命が短いと予測して、彼とは交渉しないとの見方があるようだ が、それはイラン政府の政策ではない。
 イランはいかなる大統領とでも解決の見通し有れば何時でも協議する。

バイロン
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プーテインの決断;ウクライナ人にパスポート [欧州]

お笑い芸人を大統領に選出したウクライナ。

国の東部、ロシア国境に接する2州は永年のウクライナからの武装分離活動の末、"独立共和国"を宣言している。

住民約400万人はロシア系で、ロシア語を日常語としている。

新大統領ゼレンスキー就任前まで、ウクライナ議会は問題の2州につき、ロシア語の禁止、ウクライナ語使用の強制の法制化を議論していた。

今週、ロシアのプーテイン大統領は異例の決断。

大統領令で、上記ウクライナ東部2州ドネッツ、とルガンスクの州民に対し、ロシアのパスポートを発行する。

"内政干渉ではない。ウクライナーロシア間の人的交流の促進の為”と強調した。


流石に政治に経験の無いゼレンスキー新大統領も"これは国を分断する行為で和平に逆行する”と宣言を発した。

国際社会の反応はこれから。

バイロン

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プーチンと北朝鮮 [アジア]

本日から二日間ロシアのプーテイン大統領はウラジオストックで北朝鮮、キム主席と初の会談。

キム主席はこれまで中国習と4回、アメリカトランプと3回のトップ会談をこなしている。

トランプとの"核武装廃棄ー経済制裁解除"を目指す協議は不調に終わり、先週キムは今後のポンペオ国務長官を通じた交渉さへ拒絶すると宣言している。

さて、プーテインの狙いは何か。

トランプ外交の不可解さで欧州、中東、南米でプーテインの威勢は拡張している。

プーテインは二日のキム会談直後北京に赴く。

二年毎の"一帯一路国際会議"に出席する。

此処での習とのトップ会談が重要。

両者でキムを如何様に処遇するのか。

韓国を含め朝鮮半島をどう料理する算段か。

プーテインのアジア外交の手の内が垣間見えよう。

バイロン


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ハウウェーと五つの目 [テクノロジー]

昔の縁故である。

旧世界である。

国際情報戦に、アメリカ、英国、豪州、カナダ、ニュージーランドの血縁、同言語の5か国が肩を組んでいる。

密かに連盟を結成し、保安情報を共有し共同して防諜活動を行っている。

”五つの目”ー”Five Eyes”ーと呼ばれる国家情報連合体。

情報技術の潮流は強く速い。

IT環境が新段階、5Gに突入である。

5Gインフラ整備に不可欠な装備、装置、器具の世界的ハードウェアー メイカー、中国のハイウェーが登場。

予想外に、五つの目に亀裂が走り出した。

親分格のアメリカが、ハウウェーは中国政府と繋がりがあり、彼らの器具を使えば、五つの目の秘密は中国に筒抜けになると、ハウウェー排除の音頭を採る。

早々に豪州が賛成。

ところが、英国が5G装置のうち”重要部分を除いた”分野に付きハウウェーの採用を考慮すると態度を軟化させている。

アメリカ、豪州と突然角を合わせた。

さてどう決着がつくのか。

”スパイ仲間”割れは、昔から悲喜劇だと相場は決まっている。

(BBCその他の報道より)

バイロン
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ガーナのドローン医薬配達 [国際]

シリコンヴァレーのスタートアップ起業、ジップライン社は世界保健機構(WHO)と共同してアフリカガーナに無人機ドローンによる医薬品配達事業に乗り出す。

ガーナ全国の2000カ所の治療現場に、国内数カ所に設置の保管所から、オンラインで注文される薬品、特に種痘等の防疫薬品、緊急用の輸血血液、血漿をドローンで短時間に届ける。
ドローンは往復160キロをカヴァーし、時速110キロで飛行できる。

国全体をカヴァーするドローンによる薬品配達業務は世界始めて。

ガーナ国民の健康水準の向上は図りしれない。

WHOは今後、アフリカ大陸でジップラインとの共同作業を強化、拡大するという。

尚、ジップラインは今年中にアメリカ北カロライナ州で、同サーヴィスを発足させると発表。

同時に、"東南アジア”でも計画中と言う。

バイロン


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EU産業政策ー新思想 [国際]

欧州産業ラウンドテイブル議長、スウェーデン ボルヴォ社CEOスヴァンバーグ氏(元BPチェアマン、前エリクソンCEO)は、欧州企業の代表格。
ラウンドテイブルは欧州に操業する国際企業55社のCEO、会長がメンバー。

欧州議会の選挙を来月に控え、EU本部に今後のEU経済政策の基調に付き下記提言すると公表。

・アメリカ式資本主義は”株主資本主義(share-holder capitalism)”。
 税法体系まで操作し株主優遇に全力を傾け、富の偏在を助長する。
 拡大する国内貧富の格差は政治的に許容出来ぬ限度に達しよう。

・欧州の資本主義は”企業関連者資本主義"(stake-holder capitalism)としなければならない。
 企業の社会的責務の負担、法的監督の強化で過剰な利益の排他的分配を抑える。
 株主ばかりでなく、国家、組合、等々企業関連者(stake-holder)の利益に配慮した"欧州型”資本 主義としなくてはならない。
 アメリカ式資本主義に比べると企業の"自由度"は落ちるが、企業の"永続性(sustainabolity)”はより 強く保証される。

・中国の進出、なかんずくIT産業の国際進出に関して、アメリカの主張するゼロサム視点は間違いで ある。
 商域は限定的だと独断し、シェアー獲得競争に走るのは間違いである。
 対抗すべきではない。
 中国と新規産業のパイを"共に”大きくする視点に改めるべきである。

・EUの産業政策は"ナイーヴ(幼稚)"であってはならない。
 アメリカの一国主義、中国の国家管理経済に対抗する為、”受け身”でなく、自ら、域内投資の刺激 策を進め、技術革新への投資を積極的に行うべきだ。


バイロン



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トランプ英国公式訪問か [国際]

第二次世界大戦の分水嶺、フランス、オマハ海岸へ米英部隊の奇襲上陸。

6月に、所謂、”D-Day”が巡ってくる。

あの日から75年が経った。

今年のフランスの戦勝記念は大仕掛けとなる。

NATOの創設記念も一緒に祝う。

この機にトランプは祝典出席を利して懸案の”公式”英国訪問を画策している。

世界では、トランプが世界首脳として始めて新しい日本の天皇を公式訪問すると、成果に注目している。

日本の首相が、際だったトランプ寄り添い姿勢を採り続け、国際社会の対応とそぐわず奇異だと見られているから。

一方、英国だが、トランプ嫌いは依然として根強く最新のユーガヴによる世論調査でトランプ訪英に反対は67%の高率。(FT紙報道)

各種の訪英反対デモが懸念される。(昨年夏、非公式訪問時、ロンドンにトランプ”赤子”アドバルーンが舞う等トランプ拒否運動は激しく、トランプは早々に退去している)

恒例の、世界首脳を請じて英国議会での記念講演。

伝統として下院議長が招待主となるが、議長は、トランプを議会に招くことに反対している。

”講演は定例ではない。議会の尊敬を受けた人々への名誉である”と厳しく公言している。

両政府は訪問のプロトコルの協議に入っている。

女王との晩餐会、モールの馬車行列のみでお茶を濁す事になるのか。


5月日本、6月英国と世界の関心を呼ぶトランプの”二大公式訪問”となる。


バイロン
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イラン原油禁輸の効果 [経済]

単純なトランプ外交。

飽くまでイラン潰しの方針を緩めない。

今月、自国アメリカ内の企業がようやくトランプのイラン原油禁輸の制裁に従ってイラン原油の輸入を完全に停止。

そこで今度は、お目こぼしの制裁、禁輸の例外国だった、中国、韓国、日本、インド、トルコにたいし、完全輸入禁止を求める。

原油生産、輸出の実態把握ほど訳の分からぬ分野は少ない。

一部”調査”機関が権威を持ち、彼らの発表数値が世間に信じられる。

だが、原油の流れを完全に把握することは不可能。

本日のFT紙によると;
・過去5ヶ月、イラン原油生産量は日量250万バーレル。
・その内、130万バーレルが輸出された。
・上記数値は不確か。オイルタンカーの動きを追うある機関の観察では、更に60万バーレルが”密
 輸”されている。(FT紙も、正確な数値把握は不可能と見ている)

今回トランプの”完全禁輸”措置に関し、中国は、そもそものイラン原油禁輸がアメリカの一方的な措置で合意できぬとし、輸入を続けてきた。

今回も、トランプ完全禁輸に同調する気配がない。

それでも、日本、韓国はトランプに忠実に従うとみられ、トルコ、インドも”表面的には”同調する。

FT紙は、”表面的に”100万バーレルのイラン原油が市場から消えようと報じる。

但し、裏道の原油の流れは抑えられない。 


バイロン

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スリランカの衝撃 [アジア]

インドのタミール系と、現地シンハル系国民との闘争は10年前に終焉している。
インドの容喙は停止したことになっている。

以降、10年に近い”平和の時”を過ごしてきたスリランカ。

お茶と、衣類の輸出のほか、確たる外貨獲得商品はない。

しかし、今や中国の一帯一路計画の重要中継地点として脚光を浴び、中国資本に加えて中東のドウバイからも観光資源開発、富裕層の居住地建設に巨額のカネがつぎ込まれている。

英国は戦前からの“縁”を強調し、教育の共同作業に力を入れ囲い込みに執念を燃やす。

週末の首都コロンボの3高級ホテル、全土3カ所のキリスト教協会への爆弾テロ。

邦人を含む207名が命を落とした。

国際空港に隠された爆弾は未然に発見され処理されている。

国家非常事態宣言が発せられて、13名の”テロリスト”が逮捕されたと報じられる。

しかし何処のグループからも犯行声明は無い。

バイロン
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幻滅の勝利:ウクライナ芸人大統領 [欧州]

ゼレンスキー氏は41才。

ウクライナのお笑い芸人。

汚職に染まる大統領を風刺するテレヴィ喜劇の主役を演じていた。

大統領選に出馬すると宣言したのも今年初めの同番組の途中だった。

一切の政治的経験が無い。

外交経験も皆無、経済界に知己もいない。

相手は、現役富裕者層の代表、ポロシェンコ大統領、更に進歩派を代表する手練れのテイモシェンコ女史。

3月末の三者の選挙、テイモシェンコが落ちて、現職とお笑い芸人との決戦投票となった。

なんと、75%対25%もの大差でゼレンスキー氏の圧勝となった。

現代の世界政治に珍事が起きた。

勝利宣言で、ゼレンスキー氏は”自分は、ポロシェンコ大統領により選ばれた。彼の悪行が自分を大統領にした。”と述べ”選挙民を決して失望させない”と表明。

選挙民の現行政治に関し恐ろしいまでの失望、幻滅が、”一切何の能力も無い”白紙の芸人を国家の代表に押し上げた。

ゼレンスキーの組閣人事が見物。

有能な同士を集めて、国家経営の先行きを示せるか。


バイロン
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