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カヴァナー委員会 [アメリカ州]

アメリカ最高裁9名目の判事選出騒ぎ。

トランプ指名のカヴァナー氏(連邦控訴裁判所判事)。

法定により、米議会上院の承認が要る。

土壇場でカヴァナー氏に.全米を揺るがす35年前の婦女暴行容疑が生じて,被害者ドクター フォードは今週木曜日に上院法務員会で証言する手筈となった。

女性人権の擁護に全米で巻き起こる”ミー、ツウ-(私も)”の被害の公開運動。

カヴァナーの最高裁判事就任は俄に女性人権に拘わる問題と化した。


バイロン
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米中貿易戦争 [経済]

本日を期してトランプは中国からの輸入品に追加関税を課す。

丁度総輸入量の半分にあたる重要な展開。

中国政府は,先週、駐北京米国大使を呼びつけ,中国軍部に対する国際ルール違反の制裁の廃止(本欄で触れた)を求め、関税賦課については対等の報復処置を執ると言明。

亦、米政府の苦情ー即ち,中ロの共同軍事訓練ーに関しては二つの主権国家の結論で,アメリカ政府の容喙は許せない.と通告。

更に,来月に予定の恒例、米中軍幹部の交歓会をキャンセルすると通知。

更に,アメリカ財務省からの通商関係に付き協議を求める申し出に正式に拒否する決定を伝えた。

トランプの政治生命を見極める時間稼ぎの動きか。

トランプとの”交渉”は事態をさらに悪化させる危険がある。

バイロン
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ヴァチカンと中国 [国際]

欧州で共産党独裁の中国を承認せず,いまだに台湾政府を承認している唯一の国、ヴァチカン。

一切の宗教を共産党支配下に置こうとする動きに長く反抗してきた。

北京は政府組織、”カソリック愛国連盟”の指定する”司教”しか認めず,ヴァチカン指名の司教との関係が大きな問題となっていた。

この度、両政府は 妥協がなった,と公表。(詳細は未発表)

ただし,ヴァチカンは”今回の妥協は、教義上のモノで、政治的妥協では無く、台湾政府をみすてたものでは無い”と強調。

バイロン
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中国カネ縛り外交に対抗 [国際]

中国の一帯一路政策。

関係国に巨額の借款を行い,見返りに受領国の政治力を押さえ,港湾等.重要インフラを手中にする。

古い帝国主義、植民地主義、重商主義の典型的手法。

”カネ縛り”手法。

アメリカ議会は,新興国への財政支援方法を変更する検討に入った。

これまでは,対象国の公的債務の購入による支援方式だったのを,関連国内企業の負債、即ち株式の購入にも資金を使う。

積極的支援方式への変更。

更に,援助機構を改編し,資本ベイスを倍増する。(600億ドルに)

既にEUは柔軟な援助システムを持ち、アメリカの制度は硬直的で中国、EUに大きく遅れを取ってきた。

議会が承認すれば,新興国援助のシステム変更は50年ぶり。


バイロン


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ポスト トランプの財政論議 [アメリカ州]

アメリカ中間選挙で、民主党の躍進が予想される。

彼らの進歩的社会改造論議、国民皆健康保険制度、最低賃金制、大学学費の無料化、インフラ整備等々、進歩的諸政策につき,財源論が固まらない。

トランプ減税政策が,国民の喝采を浴び,企業業績は一挙に好転し株価は飛んでいる。

民主党の財源論議は混乱している。

極端な主張は,現在の公的負債額のレヴェルが.低すぎ、公的サーヴィスの拡大のためなら,いくらでも公的負債を増やすのが、正しい,とする学者も出ている。

トランプを倒すのに、彼の”無謀な減税政策”に抵抗して,単純に”増税路線”を追っては,折角の中間選挙の追い風を捕まえ損ないそうだ。

増税は政治的怪物だ。

バイロン

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原油価格:ロシアの力 [国際]

今週はアルジールでオペックとロシアの会合。

ロシアは6月以来原油生産量を30万BD増量。

先月の総生産量は,1130万DBと過去最大となった。

シテイー グループが指摘するが,ロシアの原油生産は新規油田の開発がリードしている。

ここ数年の増産率は年間3%。新油田の発見は後を絶たない。

一方、オペック側ではイランへのトランプ制裁、ヴェネズエラの政治情勢で130万BD以上の生産縮小が起ころう。

ロシアの生産力は益々重要性を増す。

おまけに、トランプの中東政策は支離滅裂で産油国政府と十分話し合える先は少ない。

間隙を突いて,ロシアは今や全中東政府と気脈を通じ,中東政治のリーダー格にのし上がっている。

今や世界の原油需要は1億BDにまで伸びた。

オペックの生産能力は依然として3500万BD程度。

とても世界の価格を牛耳れない。

如何してもロシアと同心しないとかっての栄光は戻らない。

バイロン
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イラン原油密売組織 [国際]

トランプはイラン封殺の動きを強化している。

11月にはイラン原油の輸出を全量封鎖、停止する為の処置を着々と打ち出している。

輸入国のフランス、韓国は”完全輸入停止”を宣言しトランプになびいている。

未だ,大手の中国、インドが残る。

イラン政府は,先週、思い切った対抗策に打って出た。

これまでのイラン原油の輸出は国家機関の管理下に行われてのを,一挙に,”民間窓口”に解放。

民間の知恵で,輸出減を補おうとする。

”民間開放に従い、途端に先週、イラン原油の積み出し港、カーグアイランドで原油積み込みを終えた7隻の巨大オイルタンカーは位置を電波で捕獲される,トランスポンダーを一斉に切断。

全船”幽霊船化”した。

行く先知れぬ、多量の原油が海上に彷徨い出る。

これから,イラン原油”密輸の時代”となる。


バイロン






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ザルツブルグの破断 [連載ー英国EU離脱交渉]

今週のザルツブルグのEUサミット。

離脱のイギリスとEU間に深い溝の存在が露呈した。

イギリスは自国の重要性を過信して,離脱後もEUとは”特別な”関係が樹立できると信じてきた。

EUの根本思想は,離脱により離脱国が利益を得ることを許さない。

さもないと離脱国が増え,”ヨーロッパ プロジェクト(EU組織)”が霧散してしまう。

サミットでは,イギリスのメイ首相と、EU大統領格の理事会代表タスク氏の間で激しいやりとりとなった。

タスク氏はイギリスの選択肢は明確で,限られている.即ち,”特別関係”でいいとこ取りを許さない。

自由貿易を望むならEU根本原理のヒトの自由移動を認めなくてはならない。

離脱により得をする結末は許容できない。と、手厳しく指摘。

これに対しメイは怒り狂い,話が違う,これ迄の交渉で,製造製品、農産物に関しては従来通りの関係が続くと了解していたのに,如何したことか、EUの立場を明確にせよ,とけんか腰となった。

珍しく外交用語を双方とも使っていない。

この場に及んでの重大齟齬。激烈破断の可能性が強まる。


バイロン

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トランプ中国軍部制裁のさざ波 [国際]

本欄で取り上げたトランプの中国軍部制裁。

ロシア製の戦闘機、地対空ミサイルの購入に反対した処置だが、返す刀で本取引に関与のロシア軍人、関係者33名にも制裁を実施。

これらに対する反応;

・中国政府外務省正式発表;

 アメリカの”所謂”制裁行為は国際法を犯し,米中間に危険な緊張をもたらした。
 アメリカ政府は至急”誤り”をただすべきであり、さもなければ重大な結果を覚悟すべきである。

・ロシア ラヴロフ外相発言;

 アメリカは”制裁”を多発するが,今回で,ドルのシステムの限界が明確になった。
 ロシアは今後国際貿易決済にドルを使わない。
 アジアとラテンアメリカの友邦国が同意見である。

・クレムリン広報官:アメリカの各種制裁は,ロシアの兵器産業を不法に傷つけている。
 アメリカは唯一の競争相手を違法に排除しようとしている。


バイロン



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トランプの関税収入 [経済]

アメリカ税関統計でトランプの関税政策の結果が出た。

トランプのごり押し関税作戦だが,これまで;

1)3月から、鉄鋼、アルミ製品の輸入関税賦課、
2)7月から中国からの輸入額340億ドル相当分に25%の懲罰関税賦課、
3)8月から中国からの輸入額160億ドル相当分に25%の懲罰関税追加、

以上の新規増課税で、アメリカ連邦への税収入の増加は(先週末までに);

1)鉄鋼新関税による税収は22億ドル。
2)アルミ新関税による税収は6億3000万ドル。
3)中国からの新輸入関税による税収は12億ドル。

短時間で40億ドルの新規税収。

新税は輸入業者、企業が支払うが,彼らの担税能力にも限界あり、結局増税は者負担となる。

トランプはツイッター”カネは入るし,仕事は戻る。今後アメリカに逆らう国には”関税をかけるぞ(TARIFFED-teriffiedの語呂合わせ)とはしゃぐ。

しかし全米の各種業界団体から,トランプの関税政策は他国の報復を呼び、経済のパイが細ると反対の声が強まっている。


バイロン



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