世界経済の体温計：銅の価格

銅は製造業の必需資源。

9月の米国製造業の出荷は、10年来の最低。

同様、欧州も7年来最低に落ち込んだ。

銅の価格はここ2年で最低に落ち込んでいる。

昨日トン当たり5600ドルに落ち込んだ。

米国大統領トランプの対中貿易戦争は昨年6月に始まったが、その時から銅価格の下方スライドが始まり、現在迄に2割以上の下落である。

中国の製造業も規模を落としているが、当面、銅の手持ち在庫を食い潰しており、未だ市場に新規需要として現れていない。

銅価格は世界経済の指標で、リトマス紙、"体温計"と呼ばれる。

景気に敏感に動く。

現在トランプの悪影響で需要が収縮し価格は下落の一途だが、市場関係者は、急速に高まる新エネ開発の風力発電機、太陽光発電機、新規電線、自動車用電池の新規需要で、銅の需要は跳ね戻り、トン8000円の復活も遠くないと見る。

バイロン

メイジャーオイルのヴェンチャー キャピタル

シェル、シェヴロン、トタール、BP、サウジ　アラムコの"メイジャー　リーグ"国際石油会社。

それぞれ、深い懐を持ち、外部の新規起業への投資を行ってきている。

所謂、ヴェンチャーキャピタル活動。

ここ数年、彼らの主力投資先はカーボン対策技術と新規エネルギー事業関連起業に偏っているが、奇抜な投資の実例をFT紙が報じている。

即ち；

・BPは社内に2億ドルの”　ヴェンチャー　キャピタル投資資金枠"を持つ。
　最近、新規起業カリスタに3000万ドルの投資を行った。
　天然ガスをタンパク質に変質させ飼料を作ろうとする新規起業。

・シェルは新規起業コヴァス　エナジーに公表しない額の投資。
　エネルギーの"貯蔵技術"を開発する新規起業。

・トタールのヴェンチャー投資プログラム"トタール　ヴェンチャ－”は共同自動車所有プールの構想
　を追求する新規起業、スクープ社に投資。

・アラムコは船舶から放出される温暖化ガスから、有害粒子を除去する技術を追うダフニー　テク
　ノロジー社に投資。

バイロン

BP 新CEO ルーニー氏

メイジャーオイルのBP,現ダッドレイCEOの後任にバーナード　ローニー氏を指名。

交代は来年2月。

新CEO経歴は：
・1991年石油発掘技術者として入社。49才、アイルランド人。
・勤務地、国は、北海.ヴェトナム、メキシコ湾、アラスカ。
・BPの原油ガス採掘生産(EP)部門の責任者に2016年に就任。
・現在,BPの"自社原油ガス"所有量は日量、260万BD。
・新CEO年俸は130万ポンド。

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