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オペックと非オペック会議 [経済]

今週木曜、ウイーンでオペックと非オペック産油国会議。

世界は原油供給過剰、需要は保護主義の蔓延で縮小気味。

油価はミニ オイル ショックの事態で下落中。

ウイーン会議で今後の油価はどう動くか。

様々な憶測が飛び交うが、その中から;

・オペック最大の生産者サウジと、非オペックの雄、ロシアの生産量を合わせると日量2000万バーレ ルを超える勢い。

 100万バーレルに届かぬオペック弱小メンバー国は、生産調整を、サウジと、部外者のロシアが牛耳 る事に不満を募らせる。

 いっそ、カタールの例にならい、オペックを脱退し、自由に生産したい、とする声が聞かれる。

 オペック崩壊のシナリオ。世界的増産に拍車がかかるか。

・先のブエノス アイレスG-20でロシア プーテイン大統領と、サウジのモハメッド皇太子が、オ  ペックと、ロシアの生産量を現状のまま凍結すると合意したと伝えられる。

 両者合算すれば、日量4000万バーレルを超え世界供給量の4割を牛耳れる。

 双方基本姿勢を同調させればそれだけで油価は回復する、との憶測。

・トランプが、米国内ガソリン価格を抑えて人気を繋ごうとして、盛んにサウジに対し油価を更に下 げろー即ち増産せよと恐喝紛いの雑音を立てる。

 カショギ暗殺を巡り両者の関係は微妙。
 
・トランプの値下げ強要の余波を浴びて膝元のアメリカ原油生産者の採算が悪化中。
 自国内業者からトランプ”値下げ”に反対の声が強くなっている。

・一方、ロシアは反トランプの外交環境で勢いがつき中国向け原油輸出の拡大を合意している。
 また、中国も対トランプ貿易戦争で、将来アメリカからのシェイルオイル買い付けを避けてロシア に加えサウジからの原油輸入を増やすとし、サウジとの関係は良好。
 ロシアもサウジも、中国を仲間に引き込んでトランプの値下げ要求に応じる弱みが無い。

ややこしい会議となりそうだ。

バイロン

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オペックとカタール [経済]

カタールがオペックから脱退するとの衝撃の決定。

オペックはかねてよりOECDを始め国際諸機関からカルテル団体との誹りを受けてきた。

1960年に創設のオペックに関する基礎知識の幾つか;

・創立の父(founding fathers)は5カ国。
 イラン、イラク、サウジ アラビア、クエイト、ヴェネズエラ。

・カタールは1961年に創立の父以外の最初のメンバーとしてジョイン。

 それに続き、UAE、エクアドル、ナイジェリア、アルジェリア、等が続いた。

・脱退はカタールが始めてでは無い。

 インドネシア、ガボン、エクアドルの三カ国は過去に脱退し、再度、参加した経験あり。

 インドネシアは2016年、二度目の脱退。今日まで復帰していない。

・カタールの脱退で、メンバー数は以下の14カ国となる。
 アルジェリア、アンゴラ、エクアドル、赤道ギニア、ガボン、イラン、イラク、クエイト、リビ ヤ、ナイジェリヤ、コンゴ共和国、サウジ アラビヤ,UEA、ヴェネズエラ。

・現在、14カ国の原油総生産量は日量3200万バーレルで、世界の三分の一。
 カタールは60万バーレルでオペック生産の2%以下だった。
 
・現在事務長国はナイジェリア。


バイロン
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