メイ首相不信任案

土壇場の急変。

イギリス保守党内規により、議員の１５％が署名によるメイ首相の不信任案を提出。

党規により本日、保守党議員総員で不信任案を審議、決定する。

現時間、本日夜９時には結果が判明する。

若し不信任案が通れば､メイは党首を辞任しなくてはならない。

次期党首決定のプロセスは複雑で時間が掛かる｡

おそらく､来年３月のEU離脱時期に間に合わない。

メイ議会解散、総選挙の選択もあり得るかも知れない。

バイロン

プルかプッシュか：新植民地構想

アフリカから欧州への難民の流れが加速する。

ドイツのアフリカ担当相グンター　ヌーク氏の提案。

・EU乃至､世銀はアフリカ諸国に土地の提供を求め､新都市を建設する。

・新都市の運営は､ホスト国の法的規制を受けず､先進国の法、秩序を適用し自由な経済活動を行　　う。

・新都市は､ホスト国にモデルとなる経済活動を喚起し､ホスト国の経済に好影響を及ぼし､雇用機会　の拡大で､欧州への難民圧力が減じる。
　即ち､難民の引き留め効果（プル効果）が産まれる。
　押し出し効果（プッシュ効果）が減じる。

・ホスト国の土地提供期間を５０年とする。

・中国の領内でイギリスの統治下に香港が栄えた実例がある。

これに対し､アフリカ同盟に賛否の声が上がるが､先進国による､富者、強者の"新植民地"構想だと警戒が強い。

再び､資源、資産を奪われると恐れる。

バイロン
　　

子供の喧嘩;メキシコの壁

トランプと上下院議会民主党首脳とのテレヴィ公開討議。

アメリア連邦政府の予算執行に関し､支払いの議会承認が必要。

トランプは選挙公約であるメキシコの壁を建てたい｡

従来、壁の建築費はメキシコ政府に払わせると勇ましかったが､メキシコが許すはずも無く､今や､アメリカ安全保障の国益の為だからアメリカ納税者のカネを使うと遁辞をふりかざす。

国家安全省の予算に５０億ドルの壁費用を挿入したから､議会は支出を承認せよ、と迫る。

その言辞が下品で､乱暴。

民主党首脳も売り言葉に買い言葉、興奮の態で壁など承認出来いるはずがないと突っぱねる｡

トランプは反対なら一切の支出承認項目に大統領権限で拒否権を発し､政府の閉鎖を行うと､居丈高｡

民主党の国益無視をただすために政府閉鎖は正しい選択だと主張。

テレヴィを拝見すると、まるで子供の喧嘩。

討議後、民主党党首は､"トランプ独りの壁、政府閉鎖はトランプ独りの閉鎖"と吐き捨てている。


バイロン

更に混迷：メイのEU訪問

自国議会の採決を伸ばして短いEU再訪の旅を終えたイギリス　メイ首相。

訪問先ヘイグ、ブラッセル、ベルリンの反応；

・メイ政府と合意した離脱協定の再審議はあり得ない。

・２７のメンバー各国もメイ首相を助けたい。
　しかし､イギリス国内が混乱して､EU２７カ国はイギリスが"如何して貰いたいのか”分からず､助け　ようが無い。

・離脱で交渉済みの条件より､更に有利な条件を得ようとしてもそれは不可能。
　他のメンバー国も離脱した方が有利とみれば次々と離脱を求める。
　現状の合意条件がギリギリのところ。

・（ドイツ、メルケル首相だけ）イギリス議会で北アイルランドｰアイルランドの離脱後に備える"歯　止め条項"が論議を呼びすぎている。
　誰も"歯止め"が永久に続く事を望まない｡
　その旨合意文書に明記できないか。


本国ロンドンでは留守を狙い保守党内に強硬な離脱派が中心にメイ首相追い落としの同盟が拡張中。

バイロン

延長戦：メング女史引き渡し

昨日、カナダ、ヴァンクヴァｰ法廷で､中国ハウウェイ副会長メング女史の保釈に関し再審の結果、巨額の保釈金（１０００万カナダドルｰ米ドル約７５０万ドル）、関係者の保証、体にGPSによる移動探知機をつけること等厳重な条件を付して保釈が決定。

今後の手続きについても下記が明確になった。

・アメリカ政府は､メング女史の逮捕以来６０日以内に、カナダ政府に対し彼女の引き渡しを”事由を
　明示して”要求する。（逮捕は今月１日。従い１月末が期限）

・要求は､文書による正式な形式を採ること。

・カナダ法務省は要求の受理日から３０日間以内に要求の理非を審査。

・要求を認めたら､最終的にカナダ裁判所に引き渡しに関し審判を委ねる。


以上、本件は長期の延長戦となる。

米中貿易戦争の火種は消えない。

ただ直近の衝突は避けられた。


トランプは記者団に"アメリカに有利なら､自分が解決に乗り出す"と発言。

バイロン