狂気の沙汰：分断作戦

来月３日より入れ替わるアメリカ新議会。

連邦下院は史上最高のスウイングで圧倒的に民主党が制する｡

トランプの暴政にブレイキが掛り世上、昨今の事態より悪化しないと安堵感がある。

一方、追い詰められたトランプは大統領権限を最大限利用して一層､猛り狂う可能性を警戒する向きもある。

アメリカの"政治リスク”は続きそうだ。

現在、メキシコ国境の壁を巡り連邦政府の本年度予算約２割が執行できず､政府は部分的閉鎖状態が続く。

給与支払いが不可能で強制的に休暇を取らされている公務員は８０万人。

昨日のロイター電の世論調査で､閉鎖の責任は、４６％がトランプ個人、議会が４割と出た。

トランプは昨日トイッターで怒り狂う。

”壁に反対は民主党。強制休暇中の公務員は民主党員だ。”

公務員に色をつけ常套手段の分断作戦。

事実に真逆の嘘を飛ばす。

呆れかえった議員連も盛んにトウイットして、支離滅裂のトランプ見識に総攻撃の状況。

哀れなアメリカではある。

バイロン

オフィスビルとスラム化

英国ロンドン。

地方からの人口流入。

海外からの労働者､移住者の群れ。

住宅が不足して家賃が高騰し２０１３年建築法に例外を設けている｡

特段の建設許可無く､オフィス　ビルをフラット(アパート)ビルに改造して良い特例である｡

たちどころに､外観は立派なオフィスビルの内部は､細分され小さい多数の部屋で一杯になる。

ビルの外装など触らない｡

防火設備もそのまま。

結果、確かに住居数は増えた｡

郊外のクロイドン区(漱石の寄宿先）では、窓も無く､空調も無い小部屋のフラットの借り賃が月１０００ポンド(１５万円ほど）まで下がっている。

アフリカからの移住者が多く住み込み始めた。

事実上のスラムの発生である。

政府は､オフィスビルのほか、一階に店を張る､レストラン、店舗さえも、フラットに建て替える許可を出すことを検討中と言う。


バイロン

FAANGの回復

クリスマスイヴの株価暴落。

巨大IT企業,FAANG-Facebook､Amazon、Apple､Netflix,Googleｰの株価は"複数日連続"続落の憂き目で米国株式市場下落の先鞭をつけてきた。

しかし､昨日舞台が急転。

全FAANGの株価が最低６％も揃って上昇。

Amazonはクリスマス商戦で大成功で、９．４％の暴騰振り。

ダウも１０００ポイント急反発の引き金となった。　

一日あたり１０００ポイント上昇は史上最高記録。


バイロン

経歴詐称；ウィットタカー法務長官代理

トランプがごり押しで据えた法務相代理のウイットタカー。

トランプ擁護の強硬派で大統領は訴追できず法の外にあると主張してきた。

アイオア州出身の弁護士だが、過去に詐欺容疑の企業代表だったり、とかく悪い評判が多い。

法務相代理に指名され､省内のミューラー特別捜査官が追求するロシアゲイトを始め数々のトランプ疑獄捜査を妨害すると見られている。

民主党、主要メデイアは挙ってウイットタカｰの強烈なトランプ擁護の姿勢の故ミューラー捜査から退く(recuse）べきだと論陣を張っている。

彼に経歴詐称の疑いが急浮上。

アイオア大学時代アメフト選手だったが"オール　アメリカン　プレイヤー"に選出されたと経歴書に明記。

アメリカでは非常に名誉なタイトルらしいが、調べで彼には選出された事実が無い。

法の番兵たるべき法務相(代理）が経歴詐称とは何事かと、反対派は鬼の首を取ったような騒ぎとなっている｡


バイロン

Made in Paris <最高のシーズン>

あっという間にクリスマスも過ぎ去った。フランス人の大事な行事も無事に済んで誰もがホットしている感じだろうか。ぐうたら娘はおばあちゃんのいるボルドーへ出発した。バイト先のトリュフのレストランで、トリュフ入りのチョコレート/チップス/マスタード/オイルを沢山購入して持っていった。ぐうたらママは、娘と違ってトリュフが苦手だ。真逆な性格に、真逆な風味。年取るぐうたら娘に新しい発見は増えるが、理解できない部分がさらに大きくなるのも困る。まあいいか。ぐうたらママは、ぐうたら娘の居ないフリーな一時を堪能中。クリスマスマーケットや、パテイスリー店にさっさと足を運ぶ。ぐうたら親子にとってこの季節は、それぞれのペースで楽しめるので、最高のシーズンなのである。舞

誰も分からぬトランプ トウイット;シリヤ復興資金

昨日、またもや、トランプの誰も分からぬトウイッタｰ宣言。

曰く､サウジアラビヤが､アメリカに代わりシリヤの戦後復旧資金を提供すると。

米国国務省、国防省も､確認できない。

また、仮にトランプが真実を告げているにせよ、一体復興資金は幾らなのか、サウジは一体誰に対して資金を提供するのか､何もかも、不明。

不思議なのは､既に世界に報じられるように､トランプはシリヤのIS掃討作戦に勝利したので､２０００名のシリヤ駐留米兵を撤退させると宣言しているが､撤兵の時期につき、何の具体的指示が無い。

アメリカの一部報道で､サウジは１０月にシリヤ復興資金として１億ドルをアメリカ政府に預託した。

だがそのカネを誰が保管し､誰に支払われたのか誰も確認出来ない。

今回のトランプのトウイッター、この謎のカネの追銭でサウジから更に現金をせしめ､トランプ独自の采配で好き勝手にシリヤにばらまくのか。

誰にも分からない。

バイロン

拷問で殺されたアメリカ学生

一昨年、北朝鮮をグループ旅行で訪れたヴァージニア大学学生ヲームビー君は､現地で突然逮捕され、１５年の強制労働を課せられた｡

アメリカ外交努力で昨年５月解放され帰国したが､その時点で完全に廃人。

法医学会の精密な調査で､同君が恐ろしい拷問に晒されていたことが判明。

彼は､帰国後２ヶ月で死亡した。

昨日、ワシントン州連邦判事は　"北朝鮮政府"に対し､５億ドルの賠償支払いを命じた。

ヲームビー君は､現地で､政府宣伝のポスターを集めて逮捕された。

アメリカ裁判所の裁定はでたが､斯かる賠償金支払いのメカニズムが無い｡

北朝鮮は"同君がアメリカ帰国後死亡した原因は分からない､ミステリーだ。”と責任回避。

バイロン

トランプのクリスマス記者会見

トウイッターを離れて昨日は記者会見。

トランプの支離滅裂振りが露骨。

CNN他各メデイアが皮肉交じりに報じている。

主たる大統領発言から；

・メキシコ国境の壁と政府閉鎖

　"壁の費用が出るまで政府を閉鎖する｡
　１月に現地に行く。
　大統領命令で１１５マイルの壁の建設を許可した｡（CNN他メデイアはこの事実は無いと強調。ホ　ワイトハウス事務方からも確認は無い）。

　１月末に建設開始を見に行く｡既に地鎮祭(ground-breaking)は行った。(CNN他メデイアはこの事　実を確認できない）”

・株価下落と財務相

　株価対策に関し財務相に信頼を置いている｡
　民主党の批判、非難は、"大統領ハラスメント”だ。(意味不詳）

・政府閉鎖で仕事ができぬ(従い給与支払いの無い)公務員について

　"彼らは壁を求めている。この国の国民は国境安保を求めている。(メデイアは何処にも左様な支援　の兆しが無いとする。）俺は､閉鎖を望まない｡彼らが痛みをこらえているのに､クリスマス休暇に　いけない｡家族はフロリダのパームビーチに行った。俺はホワイトハウスを離れない｡俺はホワイ　トハウスが好きだ。休業中の公務員から連絡が入っている｡彼らは壁のカネが入るまで持ちこたえ　てくれと言う。(CNNの記者が、一体どんな団体、個人からそんな連絡があったのか､名指してく　れと要求。トランプは答えず）壁を要らぬと言うのは民主党だ。国境を開けておきたい｡開けるの　は犯罪を入れることだ。”


(以上　一応、訳してみたがトランプの原語はもっと"幼稚で下品”）

バイロン

ナタニエフ議会解散

１０年続くイスラエル　ナタニエフ政権。

検事総長が、三件の汚職疑惑につき首相ナタニエフの公訴を考慮中と発表して急遽､議会解散総選挙に打って出る。

来年４月選挙。

彼の率いる最大与党リカッドだが、議会１２０席にシンパ諸政党をを寄せ集め６１議席の"弱小内閣”｡

これまでナタニエル個人のアメリカコネクションでしぶとく生き延びてきた。

トランプ一家とも親戚付き合いの親しさを作り上げ､大統領女婿クシュナｰとは特に懇ろ。

中東和平には先ず不可能な人格として”ホープレス"ナタニエフとの綽名がつく､軍事派。

三件の疑獄容疑に､ドイツからの潜水艦購入にまつわる収賄嫌疑がある。


バイロン

クリスマスとトランプの素顔

トランプのクリスマス。

彼の政府は一部機能していない｡
閉鎖されている。
数十万の公務員が職を失っている｡

世間の皮肉な予測に反して､"珍しく”彼はゴルフ休暇を取りやめた｡

昨日の彼の"クリスマス”トウイッター。

お読みになった読者諸兄も多かろう｡

余りに見事に彼の素顔を見せているので､以下に、日本語に訳してみたい。

・俺はホワイトハウスで独りだ（可哀想な俺）。
　民主党が国境の壁について改心するのを待っている。
　彼らが反対して毎日、国境安全保障にかかるカネは壁にかかる費用を超える｡
　気違い(crazy）だ！

・アメリカの経済に唯一の問題はアメリカ連銀だ。
　彼らは市場の感触(feel）が無い。
　必要な貿易戦争、強いドル、民主党が仕掛けた政府閉鎖の意味を解さない。
　連銀は力ばかりのゴルファーのようでタッチがないから良いスコアーが出ない｡
　パットが出来ないのだ。


余りに常識を越えたトウイッターでFT紙他、有力メデイアが逐語で報道している。

バイロン