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素人の政策ミス:米財務長官 [経済]

急速に収縮中のアメリカ株式市場。

市場を落ち着かせようと出動したミューチン財務長官。

市場関係者の期待とはまるでお門違いの宣言を発した。

曰く"アメリカ主要銀行は企業、個人、金融資産に、提供できる十分な資金を持っている。”。

これまで、注目されなかった、銀行の資金に焦点を当てた発言。

市場は狼狽している。

世間に隠された銀行信用問題があるのか。

ミューチンだけが知っている暗い要素が在るのではないか。

長官発表の日、ヲールストリートは市場記録上最悪の売り。

トランプの砦、株価の好調の旗印がボロボロに破れている今、ミューチンの"株価回復作戦”が、一層事態を悪化させている。

市場関係者はミューチンの"ルーキー ミス(素人の失政)"と切り捨てる。

バイロン
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トルコとイスラエル;言葉の戦争 [中東]

今年、トルコとイスラエル関係が更に悪化した。

パレステイナ人の擁護者を任じるトルコ。

5月に、ガザとイスラエルを隔てる壁でパレステイナ人が銃殺され、トルコはイスラエル大使を国外追放とした。

亦、本年、イスラエルは国家を”ユダヤ人の国家”と定義する法を成立させ、パレステイナ人排斥を鮮明にした折もトルコは強烈な抗議を行っている。

トルコ エルドガン大統領は"イスラエルは世界最悪のファシスト国家で、最悪の人種差別国"と非難していた。

先週、またもや非難合戦が始まっている。

イスラエル ナタニエフ首相が"トルコはクルド人を虐殺している"と非難、これに対し、トルコ外相が反応し”ナタニエフは現代の冷血殺人者だ。善良なパレステイナ人を何千人と殺害している”と非難。

亦エルドガン大統領は国民に向けた演説の中で"地面に倒れた弱者を踏みにじってはいけない。我々はイスラエルのユダヤ人では無い。”とイスラエルに言及。

これに亦ナタニエフが噛みついて"トルコこそキプロスを違法占領している。トルコ内外で罪の無いクルドの婦女子を虐殺しているのはトルコだ。"と反論。

今度は大統領から"パレステイナ人は第二次大戦中ナチが行ったユダヤ人虐待より更に悪質の扱いを受けている。”と応酬。

言葉の戦いは厳しさを増している。

バイロン
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後100日:正月の閣議 [連載ー英国EU離脱交渉]

後100日でイギリスはEUを離脱する。

その日に、EUとの新関係に付き協定が無いと、その日にイギリスはEUとは赤の他人、EUメンバー国とは異なる扱いを受ける。

大きな混乱が待っている。

例えば、300万人がEU圏内に働いているイギリス人、EU規則を離れると即時28万人が帰国を命じられる。(日本人その他非EU市民のように、就業規則その他の制限を受ける。)

彼らはイギリスの住居を他人に貸してEUで仕事をしてきた。

即日、待ったなしで借家人を追い出すわけには行かない。

30万人近くが突然病院その他社会保障の対象となり資金も設備も対応が出来ない。


政府対応を如何するべきか。


クリスマス休暇のイギリス。

メイ首相は、正月の2日臨時閣僚会議を招集した。

北アイルランド、DUPを説得し、メイの離脱案に賛成を得なければならない。


バイロン


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オペックの焦り [経済]

来年当初からの6ヶ月間、オペック プラスの原油減産が始まるが、油価の下落は止まらない。

オペック、非オペック協力した減産量は日量120万バーレル。

油価の軟化に直面して、焦るオペックメンバーは盛んに、アドバルーンを上げる。

サウジは、割り当てられた削減量より、10万バーレルを自主削減するとか、リビヤ、ヴェネズエラ、ナイジェリヤ、イランは、国内内紛と、油田の枯渇、制裁で割り当てられた削減量が更に減少すると強調する。

しかし、トランプの世界で国際貿易が縮小し、原油需要に大きな減少圧力となっている。

供給過剰は悪化する。

油価の改善は見通しが立たない。

オペック代表、クウェイトのマルズーエイ氏は声明を発し、来年油価が好転しない場合、改めてオペック臨時総会を開催すると、表明。

バイロン

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一人芝居:マテイスの後任 [アメリカ州]

国際的な騒ぎを引き起こしているトランプのシリヤ撤兵決定。

事前協議無き同盟国無視のトランプ劇場。

本来敵であるべきロシア、イラン、トルコがほくそ笑んでトランプの"英断"を褒めそやしている。

トランプの決定に真っ向から反対し国防長官職をなげうったマテイス。

"同盟国に尊敬を払え”がトランプへの最後の言葉。

エリート職業軍人で、大向こうの尊敬を得てトランプ政権下で唯一の"大人"と称された。

彼がいなくなってトランプ周辺は"操縦不能”。

トランプは、マテイスの後任を決めた。

ボーイング社で技術担当の副社長を務めていたシャノン氏。

政治経験、軍務経験無しのエンジニアー。

ホワイトハウスでマテイスの補佐役の一人だった。

新国防長官、果たして国防省を率いられるのか。

亦トランプの、イエスマンか。

トランプの独り芝居を許すのか。

バイロン
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支離滅裂;連銀総裁更迭? [アメリカ州]

予測不可能なトランプの外交政策。

前代未聞の保護主義、関税政策と相まって現代史は久しぶりに異様な経済大混乱を経験中。

アメリカ 株価は年初に比べ、9%も陥落している。

トランプが選んだポウエル連銀総裁が"歴史に残る"失政を犯したか、トランプがかき回す世界経済の脆弱さを無視して、今年4回目の利上げに踏み切った。

また来年も"数度の"切り上げを示唆した。

混乱時に緊縮金融政策の逆舵。

驚いた市場は先週だけで株価を7%を失っている。

権力に酔って、およそ常識が通らないトランプの舵捌き。

選んだばかりのポウウェル総裁の更迭を企む。

金融政策の中立性は如何なる大統領でも尊重してきた。

政治の容喙はタブーである。

ブルンバーグ紙によると、株価下落で猛り狂ったトランプは、総裁馘首をニューチン財務長官に命じた、とあるが、財務長官はこれを否定している。

バイロン
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最高司令官に刃向かう [アメリカ州]

先週、マテイス国防長官は、トランプ大統領(軍最高司令官)に辞任状を叩きつけた。

同盟国、友邦国に相談無くシリヤから米兵を撤退させるトランプに刃向かった。

昨日は、アメリカ軍同盟関係特使マクガーク氏も同じく辞表を提出。

大統領の言うIS殲滅は未だ完遂されず、約15,000の敵兵が抵抗中だと指摘、アメリカ兵と共にIS掃討に戦っている友邦国に混乱を来していると大統領の撤兵命令に反対だとして、辞任。


バイロン
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連邦政府閉鎖 [アメリカ州]

トランプの壁。

アメリカ議会は50億ドルの建設資金支出を禁じた。

トランプは、報復として9省庁に及ぶ支出を一括停止。

かくて、”トランプの政府閉鎖”が始まった。

主要予算の支出に関しては、既に議会の支出承認がでており、閉鎖される連邦サーヴィスは全体の2割にも及ばない。

しかし、目につきやすい国立公園、動物園の運営は停止。

問題は度重なるトランプの乱暴な政治手法に全国が驚愕している点。

株価は亦一挙に下落。

トランプ得意の"飛翔する"株価は地に落ちた。

バイロン
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イギリスの凋落;GDP順位 [経済]

IMFが発表した、世界GDPランキング2019年予測版。

今年はなんとか総GDPで世界5位を保ったイギリスが、インド、フランスに抜かれて7位に落ちた。

巨大人口国のインドに負けるのは自然かも知れぬがフランスの後塵を拝すのは辛いようだ。

UE離脱効果により、更に下落もあり得る。

尚、トップ3は変わらず、アメリカ(19兆ドル)、中国(12兆ドル)、日本(5兆ドル)の順。

4位にドイツ(日本との差は1兆ドル程度)。

インドの5位躍進はめざましい(2.6兆ドル)。

バイロン
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カナダとイギリス [連載ー英国EU離脱交渉]

これまでのイギリス外交の二本柱。

アメリカとEU。

アメリカとの関係はトランプ出現で破損中。

来年はEUと別れる。

二本柱は失ってもイギリスに"外交"は必要だ。

かっての大英帝国の栄光を忘れられず、とかく世界を見下す癖が抜けないイギリス。

今週、ウィリアムソン国防相はイギリスこそ世界第一の軍事力を有すると講演し、膝元の将軍から一斉に嘲笑が湧いた。

もう、軍事力も経済力も一等国では無い。

二本柱を失った後の外交の基本は、身の丈に合った動きに徹することだ。

幸い、先輩が居る。

カナダである。

"二等国"なのに、トランプにことあるごとに勇敢に楯突く。

サウジの人権無視に噛みつき国交断絶も恐れない。

今や、中国の"いじめ"に逢いながら屈せず、"法治国家"の誇りを捨てない。

国連平和維持軍、NATOへの積極参加で、海外派兵の兵士数は何処よりも多い勇敢さだ。

小さいながら、法と秩序を堅持して、世界の"強国"に肩を並べている。

新時代のイギリス外交、カナダの顰みに倣うべきだ。

なんと言ってもカナダの元首はイギリス女王である。

(FT紙コロムニスト、ステフェン氏の意見)


バイロン


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